詩人:june* | [投票][編集] |
君の瞳に映った雲が
シナモンの香りと共に今ようやく僕の上に流れついた
もしかしたら
流れているのは僕らのほうかもしれない
同じ軌道
だけど逸れない軌道をぐるぐると
君を抱き締めたいよ
追いかけっこの終着に
手に入れたことを
この手で確かめたいよ
冷たさでも温もりでも
どっちでもいいから
君がいる証
僕にちょうだい
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過ちを正す言葉なら
静かに奏でても届く
誤ったことを
ポケットに入れて蓋をしているようにしか
君には見えないことも事実だけど
もし
君が間違っても
僕は間違ってるって言えない
抱き締めて
気付くまで待ってる
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不思議とそんな気はしてた
真っ当な恋じゃない
どうせ総てを投げうっても、君は振り返りやしないんだ
叶わない兆し
気付かぬ振りを決め込んで
君が「さよなら」を言う前に
僕は「またね」と言おう
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独り遊びに飽きた君が
気紛れに抱き締める
DOLL
実は彼女にも
感情があったんだよ
逢瀬は
月が昇りきった夜限定
顔が判別出来ないくらいの暗がりで
君は彼女を抱くんだ
この甘い瞬間が
もっと続けばいいのにと
言えなくて
人形は泣いてる
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都合が悪いことを
デリートするだけなら
こんなに
苦しくはない筈さ
あの歌を愛する君が
こんな風に総てを断ち切って
一人前に進む訳はないもの
大丈夫
時間なら幾らでもある
一時目を逸らしたとしても僕は許そう
君はきっと
好きなひとを
好きなままでいるに
違いないから
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ランドセルは
海の水色
ピアニカは
希望の黄色
その小さな背中に
君はこれから
何を背負っていくんだろう
自由な色に囲まれて
はにかむ新しい君に
僕があげられるのは
飛び込める虹色の場所
喜びも哀しみも
全部ひっくるめて
君の力にしてあげる