かなしかったのは今だに 私は溺れていることを知ってしまったこと流れにのまれて、渦に巻き込まれて藁をもつかみたくなる弱さ何かにつかまってないと水底に引き込まれていくようなこわさもう、あんな思いはしたくない暗くて 重くて 息苦しくて暗い底で膝を抱えてたったひとりでいたわたし藁は、しょせん藁なのだからつかんでは、いけないの。あの人に、つかまりたい。
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