ホーム > 詩人の部屋 > アサスケの部屋 > 31回目のランデヴー

アサスケの部屋


[29] 31回目のランデヴー
詩人:アサスケ [投票][得票][編集]

夏の出口の匂いがする真夜中
いつものように君と手をつないで歩いた

もうすぐってわかってるけど
まだこうしていたいから

わざと迷子になったんだ


時間も言葉も
距離も優しさも

一緒にいたのに
なにもかもが
足りなかったね

僕らには


冷たくなってしまった風は
もう味方じゃないから
そっちじゃないとささやくけど

気づかないふりして
振り向かないで

あともう少しだけ
優しい蛍達とさまよっていよう

君が泣き止むまで
最後の笑顔が見れるまで

2016/04/07 (Thu)

前頁] [アサスケの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -