詩人:日辻 | [投票][編集] |
たいせつなひと
君を想うと涙が滲む
君の声
君のかたち
君のにおい…
涙は涸れることなく流れ
しっとりと頬を濡らす
ひとめでいいから会いたい
そうしたら
濡れた頬は乾き
涙は空気に溶け
やがて雲になり
雨の雫となって
再び頬を濡らすだろう
そんな風に
すべての想いが
やがて
しあわせな雨に変わっていけばいい…
そして
どこか遠く会えないところにいる
君の頬を濡らすんだ
詩人:日辻 | [投票][編集] |
雨上がりになないろの虹がでるような
さなぎが羽化してきらきらの蝶になるような
そんな話を
君としてみたいんだ
ふと振り返ると残っている
惨めな足跡のかたちみたいな
そんな話は
もう
飽きちゃったからさ
例えば
明日生まれてくる
猫のこどもの話をしよう
僕らの猫のこどもの話を
君は眠たそうな顔で
はみがきを始めようとするかもしれないけれど
話をしたいんだ
これからの僕らと
これからの世界の為に
僕らの猫の話をしよう