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シンラの部屋


[115] 口笛
詩人:シンラ [投票][得票][編集]

本当は
うまく喋れるようになんか
なりたくなくて

ひとつ
言葉を覚えるたびに

ひとつ
何かを失くしてて



本当は
器用に笑いたくなんか
なくて

茶化したり
ごまかしたり

そんな術は
いらなくて



雨上がり

とおまわり

川原で口笛

微か

遠吠え






大海なんか
知らずとも

うたえる唄は
ここにあるのに

2009/02/18 (Wed)

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