詩人:リリ | [投票][編集] |
仕事帰りの朝
誰も踏んでいない
積もった雪は
昨夜の寒さの余韻
膝まで
埋もれながら
我が家への階段を
目指す
これから仕事へと
向かうはずの
ここの住人達は
夢の中―
ならば道を
作りましょう
魔法のように
不細工な道を
見て
誰とも知らずに
歩いていく
真白な雪のように
眩しい笑顔で
良い1日を
そして
雪まみれの
ジーンズは
ストーブの前に―
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それは
枯れてしまう
花だったり
溶けてしまう
雪だったり…
限りある時間を
懸命に
自分で在り続ける
だからこそ
力強さを感じて
美しいと想うのか…
私の生き方は
美しいのだろうか?
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好きだとか
そんなの
よく
分からない…
ただ
君といたいだけ
その笑顔を
護りたいだけ
誰かが言った
「それは愛」
そんなの
どうでもいい
僕の心は
言葉で
現せるほど
単純じゃない…
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心の波紋
静かに広がる
貴方が落とした
感情の小石
「好きだよ」
「好きだよ」と
甘い囁き…
心の少女
両手を広げる
貴方が落とした
想いの宝石
ひと欠片も
無くさないよう
この掌に…
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昼眠る
明るい日差しを
遮光カーテンの
向こうに
ネオンの街で
お魚さんを相手に
レジスター
昼眠る
今日が何日かも
分からないほど
寝ぼけて
肩の痺れも
取れないうちに
レジスター
夢を抱いて
眠るより
アナタの温もりが
恋しいと想う
今日この頃です
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軽い耳鳴りと
いつもの頭痛
周りが
見えない壁で
覆われたような
密着した空気の中
出口を探す手は
悪足掻き
発せぬ声は
泡の如く
それならば
じっと
うずくまって
来たる時を待とう
この四角い部屋が
もう少しだけ
広くなって
耳鳴りも頭痛も
去るまで
今は
そうゆう時期なんだ―