唇に
甘く残る
君

指で触れ
舌先で
確かめる

あぁ…
君だ

何も
見えなくなるほど
アナタの
激しい愛が
欲しい

我儘かな？

せめて
ひと夜限りでいい

世界に
二人きりと
錯覚するくらい―

まだ
何も知らなかった
あの頃…
感じてた
確かに
『特別な存在』


君と出逢って
手に入れた
『特別な絆』

ありがとう―

どんな未来も
君が居るから
僕が僕でいられる

ありがとう―

僕と君を
この世に存在させる全てのものに

哀しい記憶ばかり
だと
消せない傷を
隠した

どんな
アナタでも
変わらない

過去を刻む
傷痕さえ
愛しくて

何度も
何度も
くちづける

アノ娘ニナリタイ
アノ娘ニナリタイ

何度も願った。

アノ娘ダッタラ
アノ娘ダッタラ

何度も思った。


アタシハ、
決シテ
アノ娘ニナレナイ

憧れて…
諦めて…
また繰り返す

アノ娘ニナリタイ

果てしない欲望
叶わない絶望

アタシハ何処ヘ
行クノダロウ…

アスファルトに
ポツリ、ポツリ
花が咲く

雨の匂いが
好きだと言った
君のいない夏が
終わる…

花火も星も
果たせなかった
約束

後悔で立ちつくす
雨の中

うたた寝の
昼下がり
風に揺れる髪

触れたい…

沸き上がる感情と
うらはらに
躊躇う影

どんな夢を
見てるの？

そこに
僕は居るの？


微笑むような
寝顔に
束の間の休息

妨げないように
君の前に
腰掛け
僕はじっと
見つめていた

夢に嫉妬しながら…

君に伝えたい事が
沢山あるのに
何故だろう…

その瞳に
囚われて
何も言えなくなる

真っ直ぐに
僕だけを映す

君に伝えたい事が
沢山あるけど
抱きしめよう

その瞳に
僕だけを
閉じ込めるために―

貴方のいない

１日が始まる

憂鬱―

醜い感情の塊

いくつも

飲み込んで

同化する



醜い自分になる―