夜明け前

覚醒しないまま

貴方からの電話に

出る

話した内容は

夢の中へ

幸せな気持ちだけ

覚えてる―

私が想う程に

貴方が想ってくれて

いなくても

別に

いいよ

私の想いが

隙間を埋めるもの

ちょっと苦しい？

それくらいは

我慢して(笑)

結婚の約束が

欲しい訳じゃない

ただ

貴方の家族に

なりたいだけ―

電話で

「おはよう」

より

キスで

「おはよう」

が

いいな―

毎日変わる

穹の象(カタチ)

笑顔になるほど

蒼かったり

泣きそうなほど

黒かったり


そうか…

穹じゃなくて

私が

変わっているんだ

冬の日
寒さ凌ぎの
カシミアに
包まれる

本当は
貴方がいちばん
温かいけど

今はカシミアが
貴方の代わり

そっちへ行ったら
温めてね

「おはよう」の

キスと

「おやすみ」の

キスは

絶対だから!!


約束だからね―

私…

要求してばかり

だね

貴方は何を

して欲しい？

今度

聞かせてね―

笑顔だからって
本当に
笑っている訳じゃ
ないんだよ

泣き顔だからって
泣いてる訳でも
ないし

だけど
貴方のメールに
ハートが有ると
嬉しくなるんだよね

息が白くなって
冬を感じた

貴方と出逢って
２度目の季節

あの頃は
『今』が
遠いような
気がしていたのに

過ぎてみれば
あっと言う間
だったね

だからって
来年の冬も
遠距離恋愛のまま
だなんて

嫌だからね―