詩人:リリ | [投票][編集] |
―何処から来る?―
僕の感情は
見えないモノに
支配された。
心地良い不自由…
此れを『愛』と
呼ぶのだろうか?
瞳に沢山の人を
映しながら、
脳を刺激するのは
君の姿だけ。
―シラナインダ―
僕のこんな想い。
淫らに歪んだ、
僕の想い。
君に触れるだけで
爆発しそうな躰。
嗚呼…
不自由だ。
思い通りにならない
君が笑う。
何も気付かず
無邪気に振る舞う。
壊してしまおうか―
もう少しだけ、
君を自由に
泳がせた後で…
僕以上の不自由を、
君に与えてみよう。
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夢見る事を
許されないなら
屍でいましょう
どうか
涙を妨げないで
感傷的な宵闇は
夢喰いの住み家
色彩々の
捻れた過去は
いつしか
私を呑み込んで
行くでしょう
夢見る事を
思い出せないなら
木偶でいましょう
せめて
涙は覚えていたい
刹那的な緋穹は
夢喰いの寝所
色融々の
歪んだ未来は
いつしか――
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呑み込んだ言葉
喉元で
まだ暴れている
吐き出せと
誰かが紐を引いた
羽をバタつかせて
足掻きながら
ささやかな
抵抗――
呑み込んだ言葉は
美味しくない魚
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何かを諦めて
生きてきた
求める事を
忘れたカナリア
美しい声で
癒しを奏でて
君は泣いている
本当は
泣いている
求めてごらん
羽ばたいてごらん
世界は
君が思うより
遥かに広いから――