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しぃの部屋


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詩人:しぃ [投票][編集]

お腹が痛かった

罪の意識か
現実か
境目すら
分からなかった

どれくらいの
時間を
やり過ごした?

貴方なしの夜を
彷徨ってた

何かに逃げて
何かに怯えて
向き合わせの鏡に
恐怖すら覚えた

あんな夏は要らない

そんなあたしを知らない
貴方は安らかに
誰かを抱いて
眠っていた頃

闇を願った

痛みを嫌って
絡み付く糸から
逃れたかった

繰り返す夜は
永遠の様で
当たり前に広かった

苦しかったのよ

吐き出した言葉に
嘘は存在しなかった

気付いて欲しかったの

痛みはまだ
体の中に潜んでいて
いつ
疼きだすか分からない

貴方をもう信じない

そう決めたの

今度の夏は
おもいきり笑うって
彼が言った

傷は癒えると
信じたい

2005/05/14 (Sat)

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