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村和緒の部屋


[17] インターホン
詩人:村和緒 [投票][編集]

祈祷師はインターホンを強く押したが
インターホンは強く鳴らなかった
ここはレヴェルの高い家だと
祈祷師は思った
祈祷師の家は客がインターホンを
強く押すか弱く押すかで
鳴る音の強さが変わるレヴェルの低い家だった
確かに、と祈祷師は思う
レヴェルが低い方が遊び心があっておもしろいんだけど
しかし、と祈祷師は逡巡した
私は昨日オナニーをするかしらと
時制のでたらめな独り言をつぶやいてから
祈祷師は眠りに就いた

2011/04/14 (Thu)

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