詩人:村和緒 | [投票][編集] |
甥っ子が磁石を持って来て
俺にどくように言う
甥っ子のおめがねに叶わない
行為が目立つとまずいので
義姉を呼んで来て
甥っ子の心をやわらげる
必ず怒る義姉が言うには
せこいタイミングは
口の中で発生するので
外に漏れるのもそのせいなのだから
甥っ子に従わなくてはならない
和歌が無くても
口中に目いっぱい食べ物を詰め込んでも
どうしても義姉を怒らせるわけにはいかなかった
タンギー爺さんが上から下がって来て「やあ」と言う
スワヒリ語をしゃべって居る様なタンギー爺さんは
義姉とはグルで
摘果実験でもパートナーで
二人が出て来るタイミングはいつも不思議で
そんな意味でも義姉が怒る訳はないのだが
野心を持った帰りには
どうしても現れる国事御用係の様な
タンギー爺さんは貴重だった
甥っ子もおこらせたくないし義姉も怒らせたくないので
前方を飛び出して来る猫に
それをやらせようと思って
うちにこもった