詩人:スガワラシンゴ。 | [投票][編集] |
何をどうしたって
傷つくんなら
僕の中の信念に基づいて
背中に忘れ物しないようにしよう
泥まみれの勇姿を
頭の中に描いて
胸に抱いた
覚悟の旗掲げて
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今日はどんな絵を描こう
古ぼけたキャンパスに
いつからかな
好きなものを好きなように
描けなくなってった
技術だとか規制だとか
人目とか常識とか
邪魔なもんが増えた
まだ情熱だけ
小さく筆先で燻って
本当は
良い筆も
良い絵の具も
良い紙も
必要ないんだよ
価値はきっとそこにはない
僕の熱さえ
そこにあればそれでいい
今日はどんな絵を描こう
僕の古ぼけたキャンパスに
隣に詩なんか添えて
一人笑ったりして
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掴みそこねた君の手を
もう握りしめる手立てはないが
君を想う僕の心を
引き止める術もないはずだろう
君から目をそらした瞬間に見た
曇る表情をなんと言葉にすればいいかな
その後に僕が負った自業自得の痛みを
なんと表現すればいいかな
馬鹿だなぁと
一人笑うが
その後に残る
なんともいえない無音を
かみ締めて震う
この部屋に君がいないんだと
室温の低さで気付く
今さら気の利いた言葉浮かんで
より一層虚しさが増す
また君が好きだと知った
次の瞬間にもう戻る事はない事も
胸を刺す痛みだけ
やけにリアルに
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生きてみた
友達つくって
遊んで
笑って
学校行って
勉強して
学校嫌って
でも学校楽しんで
恋をして
会いたくなって
大事に想って
家を嫌って
でも一人の力の弱さに
打ちのめされたりして
なんとか卒業して
仕事始めて
一人暮らしもして
なんとか今
生きている
生きるなんていうと大袈裟かな
だけど生きてます
しんどいけど
産まれてきたから
僕の細胞が
僕に生きろと
意思を告げた瞬間
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銃を握っても
多分違和感を覚えるだろうから
左手には筆を持っていよう
誰も傷を負わないように
耳に入る声が笑い声であるように
権力を握っても
僕は持て余すだろうから
右手には君の手を握っていよう
晴れた日には公園を
夢見心地で散歩すんだ
武器も力もいらない
君を描き幸せにする力だけ
一人神様に手を合わせて
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ただ恋を歌ってみても
辿りつかない空間
僕らが持つ
切なくなるほどの人間臭さに
どうしようもないくらいの愛しさを
僕は見つけてしまう
同時に煩わしさも添えて
それを踏まえて僕は
何重にも言葉を重ねて
想いを告げる
まるで詩人のように
あたかも君を
知り尽くしているかのようにさえ
ただ恋を歌うだけの
ちっぽけな僕は
上手く声になりはしないが
君の持つ人間臭い不完全さを
好きになれずにはいられない
君に「好きだ」と
言わずにはいられない
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伝えたい事があったんだけど
言葉があまりにも多すぎて
喉を通れずにいる
七畳程度のこの部屋で
二酸化炭素だけが
意味を持って空気を揺らす
壁の絵が今日は騒がしいな
大通りの車の音が消えた
感情に文章はついてこれず
夢は現実の隅っこで泣いてる
筆が宙を舞っている
七畳程度の部屋で
僕の世界は千変万化
喉につかえるたくさんの言葉を
無理矢理引っ張り出して
詩に乗せていこう
四百字詰の原稿用紙から生まれる
微かな上昇気流掴んで