| 詩人:タキシード詩者 | [投票][編集] |
いつの間にか
投票しなくなりました
投票ボタンまで押して
感想を考えているうちに
感想以外のことを考えて
結局バックボタンを
押してしまいます
アレに投票したら
こっちにも投票したいな
とか
ここからここまで
みんないいな
とか
あーもう
私もこんなの書きたい
とか。
深く考える必要も
重く受け止める必要も
ないのでしょうけれど
何かを肯定することは
何かを否定することだ
とか
いろいろ考えて
たぶん
これからも投票はできません
するとしたら
このサイトにある
すべての詩を読み終えたとき
それまでは傍観者のまま
独り言を呟いています
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強くありたいと願うから
人はいつも臆病で
正しく生きたいと願うから
人は必ず迷うもの
まっすぐな道を目指す度
道は歪に折れ曲がって
フリーハンドの曲線は
一見なめらかだけど
自信なさげに震えているの
今進む道はレールじゃないから
何度でも踏み外すけれど
脱線じゃないから
何度でも軌道修正して
レールじゃないから
寄り道だって楽しいの
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悪い所を誰よりも
知っている自分を
どうして売り込まなきゃ
いけないのですか
綺麗事ばかりの
こんな嘘つきは
選ばないで下さい
という綺麗事には
耳を貸さないで下さい
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たとえば氷が溶ける瞬間
たとえば洗濯物が乾く瞬間
たとえば手を切った瞬間
たとえば蟻を踏みつけた瞬間
たとえば君を想う瞬間
たとえば日没の瞬間
たとえば星の瞬き
たとえられない瞬間
君を見つけた瞬間
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何でも消せる
消しゴムがあるとすれば
私は何を消すでしょうか?
失敗
恥ずかしい記憶
悔しい思い出
嫌いなモノ
憎い人
色々悩むけれど
私は
一番楽しかった思い出を消したい
初めて行った海
初めて乗ったジェットコースター
初めて入れたシュート
初めてもらった一等賞
同じ場所には行けるけど
同じ場所にもう僕はいない
生きることは
楽しいことの消化作業
そんなセリフ
悲しいこととはわかっていても
過去を越えるのはとても難しい
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好みがはっきりしない、と
きみは愚痴をこぼすけれど、
嫌いじゃない。
僕がそう言うようになったのは
きみのせいなんだよ。
青が好きと答えれば
きみの持ち物は空色になるし、
鶏肉が好きと伝えてから、
食卓には一週間鶏肉料理が並んだ。
柴犬が好きだったのは、
本当に僕だったのかなぁ。
きみが僕を知ろうと頑張るほどに
僕ははぐらかすのが得意になるんだ。
きみが唇を尖らすたびに、
僕はホッとしているんだ。
僕の好みなんて聞かなくて良いよ。
あのヘンテコな緑のキャラクターを、
可愛いと言っているきみでいいんだよ。
好き は
いいね に変わり、
気がつけば、
嫌いじゃないよ って。
それなのに
きみの事は、
・・さ、
不思議と変わらないね。
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支えてあげる
なんてね
身分不相応なセリフでした。
よろけてしまったとき
立ち止まってしまったとき
手をさしのべられる、
そんな距離にいてあげるつもりでした。
もう無理です。
鼓動の聞こえる距離感で
体温を分け合うほどの圧力で
寄り添いたい。
あなたがいないなら、
立ち上がる気にもならない。
この腕の中にずっと、
居てください。
転ぶ時はご一緒します。
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他人に認められなきゃ
良いものじゃないの?
あなたが考えて、
創りあげて、
これで良い、って、
完成したんでしょ?
あなたが認めた作品でしょう。
認めてくれる人が
自分だって充分じゃない。
未熟さとか、違和感とか、
抜きにして、今は忘れて、
ね、呟いてごらん。
自分は好き、だって。