詩人:タキシード詩者 | [投票][編集] |
私はうまく笑えませんでした。
楽しくないと笑えない…そんな子供でした。
妹はいつもにこやかで、屈託なく笑います。
感情を素直に出せる、そんな子です。
私は年が上なのに、いつもつまらないことで妹と喧嘩しては負けて泣いてばかり。
今ではそんな私が頼りないのか妹は私の世話ばかりやいています。
私は仕事に就いてから、愛想笑いを覚えたけれど妹の無邪気な笑顔には全然かなわない。
いつも自分を出すことを恐れず、姉よりしっかり者の妹。
私が妹に唯一対等に勝負できるのは妹を大切に想う気持ちかもしれない。
と言ってもきっと引き分けだろうけどね。
[前頁] [タキシード詩者の部屋] [次頁]
- 詩人の部屋 -