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タキシード詩者の部屋


[99] 風船のように
詩人:タキシード詩者 [投票][編集]

風船のようにフワフワと
何かに縛られていなければ
ある日突然
ふとした瞬間に落ちてしまうのでしょうか
何かに縛られていたら
いつの間にか
人知れずうなだれてしまうのでしょうか

時計のようにチクタクと
規則正しく進まなければ
誰からも
必要と呼んでもらえないのでしょうか
足を止めてしまったとしても
すぐにまた
代わりがあるのでしょうか

あなたのようにキョロキョロと
常に居場所を確かめなければ
いつか忘れてしまうのでしょうか
誰かの視線を気にしなければ
自分の顔も分からなくなってしまうのでしょうか

屁理屈ばかり唱えて
目にうつるもの全てが
汚れていってしまったんだ
本当は
風船のようにフワフワと
ありたいままに
いきたいままに
そう願っていたことも忘れて

2008/10/24 (Fri)

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