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ぴるぴるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[21] 遠くへ行きたい
詩人:ぴるぴる [投票][編集]

どこか行きたい
どこか遠くへ
誰も来ないようなところへ行きたい

それは家に帰りたくないから?
現実から逃げたいから?
現実を見るのが怖いから?
そんなことわからない
ただ
私は一人になりたいだけ
孤独になりたいわけではない

こんな私は
こんな私の心は
壊れているの?
もし壊れているのなら
作り直さなきゃいけないの?
完璧にならなきゃいけないの?
壊れた私はダメですか?
完璧じゃない私はいらないですか?
わからない わからないけれど
それでも私は
息をして
寝て
食べて
体を動かして
頭で考えて
心で想って
そうやって生きている

わからない
何もわからないけれど
私の心臓は絶えず動いていて
指が切れれば真っ赤な血がにじんできて
そうやって私は生きている
壊れた私は
ポンコツの私は
この世界にとって
無に等しい存在かもしれないけれど
それでも私は
生きている
他の誰でもない
私の意思で生きている

どこかへ行きたい
どこか遠くへ
誰も来ないようなところへ行きたい

じゃ行こうか
自分の足で

2006/07/08 (Sat)

[22] 20世紀と21世紀
詩人:ぴるぴる [投票][編集]

「20世紀は戦争の時代だ」
誰かがそう名付けた
紅い血
悲しみの泪
銃声と悲鳴
一つの爆弾で一瞬に散る
大勢の小さな命
助けて
助けて
届かない叫び
撃て
撃て
哀しい叫び
誰もが
それが正しいと信じて
それが誇りだと信じて
殺した
殺した
コロシタ



そんな時を知らない私達
生まれ落ちたのは確かに20世紀なのに
「平和」しか知らない
明日生きていられるか
いいえ
今日無事に眠れるか
それすらもわからなかった時が確かにあったのに
私達にはそれがわからない

21世紀の「いま」も
どこかで誰かの血が飛び
悲鳴と泪が溢れている…
それでも私達にとっては
テレビの中の世界
「カワイソウニ」
そう言ってチャンネルを変える

カンケイナイモン



わからないコトを知ろうとしないことを
あなたはどう思いますか?


poem2021

2006/07/10 (Mon)

[23] あなたの一歩
詩人:ぴるぴる [投票][編集]

一歩ずつ
歩いて行こう

急がないで
焦らないで
歩いて行こう

ゆっくりと
ときには駆け足で
あなたなりに
歩いて行こう

急がなくていいんだよ
遅くなってもいいんだよ

あなたは
あなたなりに
歩いて行けばいいんだよ

たとえ
人より遅くたって
人に抜かされたって

ゆっくり
ゆっくり
歩いて行こう

あなたは
あなたのスピードしか出せないんだから

他の人が
どんなにがんばっても
あなたのスピードは
あなたにしか出せないんだよ

だから
一歩ずつ 一歩ずつ
前へ進んで行こう

途中で止まったっていい
転んだっていい

そのひとつひとつが
大きな一歩につながるから

一歩ずつ
歩いて行こう

あなたらしく
歩いて行こう

2006/07/12 (Wed)

[24] 
詩人:ぴるぴる [投票][編集]

キラキラ輝く太陽
そろそろ夏になるのかな
何も変われないで終わってしまう春
新しい季節は
わくわくとドキドキ
そしてちょっぴり不安
もっと強い自分になりないけど
なかなかなれない
だから
今は「いまの自分」が好きになれますように
もうすぐ夏がやってきます

2006/07/12 (Wed)

[25] 過去、未来、いま
詩人:ぴるぴる [投票][編集]

あのとき
あぁすればよかった
あのとき
こうすればよかった
あのとき・・・
あのとき・・・
あのとき・・・

いま
いくら悔やんでも
いくら嘆いても
「あのとき」はもう帰ってこない

いま
いくら悩んでも
いくら想っても
「あのとき」には戻れない

私は今を生きているから
私は現在を生きているから
「あのとき」には戻れない
過去には帰れない
過去は変えられない

だけど
今どんなにがんばっても
今が「過去」になったら
きっと
悔やんだり
嘆いたり
悩んだり
想ったり
するのかもしれない
だったら
今を精一杯生きよう
どうせ「あのとき」って考えるんだったら
現在を精一杯生きよう

過去は変えられない
だけど
未来はまだわからないから
未来はまだ決まってないから
だから
顔を上げよう
前をみよう
真っ直ぐに
一生懸命に
今を生きよう

そしてもし
今たくさんがんばっている私を
未来の私が
「よくがんばったね」
って褒めることが出来たら
それは素敵な人生だったってこと

さぁ歩こう
未来に向かって

2006/07/17 (Mon)

[26] 
詩人:ぴるぴる [投票][編集]

たくさんたくさん泣いた
もう泪なんて出ないくらい
たくさん泣いた
渇ききった心を潤すように
疲れた心を癒すように

だけどいくら泣いても
心は潤わなくて
泪ばかりが無くなっていく
「これ以上何も無くしたくない」
「これ以上何も失いたくない」
そう強く想えば想うほど
私の中から泪は墜ちていく

たくさんたくさん墜ちていく

そして墜ちた泪が戻らないように
私が無くしたモノ
失ったモノも
もう戻らない

2006/11/13 (Mon)

[27] 生きる理由
詩人:ぴるぴる [投票][編集]

いなくなりたい
消えてしまいたい
無くなりたい

死にたい

今までいくらそう思ったのかは
覚えてない
覚えてないくらい
私は私を消したい
私は私を殺したい
何度も何度もそう思った
何度も何度も・・・

だけど
何度思っても
何度考えても
いなくなれなかった
消えれなかった
無くなれなかった

死ねなかった

知ってたから
私がいなくなったら
悲しむ人がいることを
私が消えてしまったら
壊れてしまう人がいることを

愛されていることを

だから
私は生きなきゃいけない
私を愛してくれている人のために
私を大切に想ってくれる人のために
私は生きなきゃいけない

私が私を消すことは
私が私を殺すことは
許されない

私は
生きなければならないのだから

2006/07/18 (Tue)

[28] 本当の私
詩人:ぴるぴる [投票][編集]

いなくなりたい
消えてしまいたい
無くなってしまいたい

死にたい

何度もそう想った

こんな汚い私なんていらない
こんな醜い私なんていらない

死んでしまいたい

そう想った
何度も何度も・・・

だけど
私が私を殺すことなんて出来なかった
そしていつも私はこう言うの
「私が消えたら悲しむ人がいるから」
「私がいなくなったら壊れてしまう人がいるから
いつもこう言うの

でも
本当は違うでしょ?
本当は認めたくないからでしょ?
本当の私の思いを

どんなに想ったって
どんなに考えたって
最後には自分がかわいいからでしょ?
最後には自分を守るからでしょ?
だから私は私を殺せない
でも
そんな自分が嫌だから
逃げて逃げて・・・

もう悲劇のヒロインごっこなんて
やめたらどうなの?

2006/07/18 (Tue)

[29] 
詩人:ぴるぴる [投票][編集]

人は誰でも
消えない傷を持っている
大きさや深さや数は
それぞれ違っても
消すことの出来ない
傷を持っている

他の人の傷がわからないように
自分の傷も他の人にはわからない
深さなんて誰にもわからない

だけど
痛い
傷は痛い
消したいと想えば想うほど
そこから血が溢れ出して
痛い

だから
他の人にはわからなくても
自分ではどうにも出来ないから
助けて欲しくて
痛みから解放して欲しくて
求めてしまう
優しさをくれる人を
痛みを癒してくれる人を

だけど
求められた人はかわいそう
その人にだって
傷はあるはずなのに
癒えない傷があるはずなのに
それなのに求められて

優しい人はかわいそう

そうわかっていても
そう知っていても
求めずにはいられない

だからこそ
私は優しい人になりたい
今までたくさんの優しさを
私にくれた人たちのために
優しい人になりたい
暖かい人になりたい

私の傷だって消えてはいないし
時々血が溢れ出して
痛い
けれど
優しさをくれた人が
もっと苦しんでいるのは嫌だから
悲しい想いをしているのは嫌だから

私は少しでも
優しい人になりたい

2006/07/18 (Tue)

[30] 薔薇
詩人:ぴるぴる [投票][編集]

ベランダーのプランターの
紅い薔薇
あなたが大事にしていた
紅い薔薇
あなたが遠い空に消えてから
幾年も経つのに
あなたの大切な薔薇は
何も変わらずに
きれいな紅い花がつく
まるで
この薔薇だけは
あの頃のままのように
何も変わっていないように

だけど
花が散って冬が来ると
突然時計が動きだしたかのように
あの華やかさが無くなって
枝だけが
取り残される

その枝を見るたびに
私は悲しくなる

この枝は私のよう
紅い花があなたのよう
取り残されて
一人で冬を越す
この枝は私のよう

その枝を見るたびに
私は思い出す

時間は止まったりしない
この薔薇の時間も
進んでいる
私の時間も進んでいる
そして
「あの頃」は帰ってこない
「あなた」も帰ってこない

だけど
春になれば
この薔薇には新しい紅い花がつく
新しい季節が動き出す
そのことが
私はうれしい
あなたが帰ってこなくても
紅く元気に咲く花が
あなたのようで
私はうれしい


今年も冬が来て
また枝だけだけど
早く春になって紅い花に会いたいです

あなたに会いたいです

2006/07/20 (Thu)
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