詩人:ぴるぴる | [投票][編集] |
手を合わせて
目を閉じて
願う
たとえ
叶わないとわかっていても
願い続ける
「もしかしたら」
そう想っていたいから
無理だと知っていても
届かない願いもあるとしても
祈り続けたい
《もう一度あの人に会わせてください》
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闇の中
黒が支配する世界
道を見失って
そこに入ってしまうと
誰もが一人
独りになる
与えられるモノは
悲しみや
憎しみ
辛さや
苦しさ
望んでいないモノばかりが
与えられる
それが
『闇の世界』
そこから
抜け出すためには
とても強い
意思が必要
でも
それがあれば
小さな小さな
光が降ってくる
それは小さな光だけど
あたたかい優しさに包まれたら
大きな希望となり
闇から出る
<道>を照らす
そして
与えてくれるモノは
喜びや
楽しみ
うれしさや
幸せ
なによりも
笑顔を与えてくれる
それが
『光の世界』
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私の一番大切なもの
私が一番守らなきゃいけないもの
それはずっと変わらずに
ずっと心の中にあるのだと信じてた
だけど
失ってしまったら
もう手の届かない所へ
行ってしまったら
守れない
守ることができない
どんなに一番に想っていても
時と共にどんどん色褪せてしまう
消えてしまう
一番大切だったはずなのに
消えてはいけないはずなのに
失いたくなんかないのに
時の移りが
人の心を変えてしまうのなら
それは
なんて残酷なのだろう
なんて惨いのだろう
きっとこの世に「不変」なんてない
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ねぇ
君は何を得て
何を失ったの?
ねぇ
君にとって何が現実で
何が幻想なの?
ねぇ
君は何が常識で
何が非常識なの?
ねぇ
君は何が普通で
何が普通じゃないの?
ねぇ
君には何が真実で
何が嘘なの?
君は
本当は何が望みだったの?
君は
本当は何が欲しかったの?
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部屋を片付けた
埃を払って
物を並び直して
掃除機をかけて
窓を拭いて
お風呂のカビも落とした
とてもきれいになって
いい気分
だけど
同じくらい
とても悲しくなった
この部屋は
この家は
あなたと過ごした所
あなたと歩んだ時間と思い出が
たくさんたくさん
詰まった場所
あなたがいなくなってからは
私の物ばかりが増えて
かわりに
あなたのモノが消えていく
片付ければ片付けるほど
消えてしまう
いなくなってしまう
あなたの空気が
無くなっていく
残されたのは
私だけ…
もうすぐ
この部屋を
この家を
引っ越す
新しい部屋へ
新しい家へ
あなたがいない
新しい場所へ
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強く
強く
強くなりたい
何にも負けないような
そんな自分になりたい
強く
強く
強くなりたい
泪なんてみせないような
そんな自分になりたい
強く
強く
強くなりたい
弱い「本当の私」を認めることが出来るような
そんな自分になりたい
強くなりたい
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人は戦う
愛する者のために
守るべきもののために
人は戦う
人が戦う相手は人
だけど
戦う相手にも愛する者がいる
守るべきものがある
だから戦う
想いも願いも同じなのに
人と人の事なのに
どうして?
どうして戦わなくてはならないの?
どうしてたくさんの血を流さなくてはならないの?
流された血でいったい何が手に入るの?
血を流してまで得たいモノとは何?
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人生という名の船に乗り
私たちは旅に出る
目指す目的地は
「想い描く未来」
そこに辿り着くには
一番危ない海路しかない
常に波や嵐と闘い
時には
風も雨も降らない
ただ蒼い空を見つめる
しかしその路を進むしか
そこには着けない
たくさんの嵐と闘っている中で
海に投げ出されることだってある
もがいて
もがいて
もがいて
たくさん水を飲み
たくさん水をかぶり
海の底から聞こえてくる
歌声を聞く
《こちらにいらっしゃいな》
その美しい歌声は
死を呼ぶ唄
けして
耳を傾けてはいけない
仲間を信じ
己を信じ
泳ぎ続ける
もう一度あの船に戻るために
そうして辿り着く
そこには
いったい何があるのだろう?
そんなことを考えながら
私たちは旅を続ける
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お召しなさい
お召しなさい
好きなだけ
赤いドレスに純白の衣
かわいい靴やきれいな鞄
あなたが召したい物を
すべて与えましょう
お食べなさい
お食べなさい
食べたいだけ
甘いケーキに砂糖菓子
果物のジュースや冷たいアイスクリーム
あなたが食べたい物を
すべて与えましょう
遊びなさい
遊びなさい
疲れるまで
楽しいお馬におままごと
愛らしい人形や面白いゲーム
あなたが遊びたい物を
すべて与えましょう
眠りなさい
眠りなさい
安らかに
ふかふかのベットに暖かい毛布
大好きな子守歌や満天の星達
あなたが眠りに就ける物を
すべて与えましょう
あなたが欲しい物は
すべて与えましょう
ただし
一つだけ
私にくださいな
あなたの自由を
選びなさい
選びなさい
悔いがないように
欲しい物を手放すか
私の小鳥になるか
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欲しかったモノがあった
ずっとずっと
もう記憶の底に埋まってしまうくらい昔から
欲しかったモノがあった
それは
時を隔てるごとに大きくなり
時を隔てるごとに強くなった
だけど
それを得ることが
どういうことなのかわからなかった私は
「欲しい」と想った分だけ
自分の手の中から落ちていく
自分が得ていたモノを
無くしていることがわからなかった
これまで造りあげてきたモノが
音を立てて壊れていくことに
気がつけなかった
欲しかったモノがある
ずっとずっと
欲しかったモノ
しかしそれは
自分が得ていたモノを
失うほどに
本当に欲しいモノだったのだろうか?
そこまでして手に入れたとして
それで私は満足できたのだろうか?