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ぴるぴるの部屋


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詩人:ぴるぴる [投票][得票][編集]

人は誰でも
消えない傷を持っている
大きさや深さや数は
それぞれ違っても
消すことの出来ない
傷を持っている

他の人の傷がわからないように
自分の傷も他の人にはわからない
深さなんて誰にもわからない

だけど
痛い
傷は痛い
消したいと想えば想うほど
そこから血が溢れ出して
痛い

だから
他の人にはわからなくても
自分ではどうにも出来ないから
助けて欲しくて
痛みから解放して欲しくて
求めてしまう
優しさをくれる人を
痛みを癒してくれる人を

だけど
求められた人はかわいそう
その人にだって
傷はあるはずなのに
癒えない傷があるはずなのに
それなのに求められて

優しい人はかわいそう

そうわかっていても
そう知っていても
求めずにはいられない

だからこそ
私は優しい人になりたい
今までたくさんの優しさを
私にくれた人たちのために
優しい人になりたい
暖かい人になりたい

私の傷だって消えてはいないし
時々血が溢れ出して
痛い
けれど
優しさをくれた人が
もっと苦しんでいるのは嫌だから
悲しい想いをしているのは嫌だから

私は少しでも
優しい人になりたい

2006/07/18 (Tue)

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