君のその背中についた傷に触れたいけど、その傷は酷く痛むのだろう?見えない傷に触れられるのは僕だって恐いから。君の後ろ姿を真っ直ぐには見られない。大袈裟にはれた皮膚を癒してしまいたいと思うから。傷痕を否定してしまいそうになる。今日は手を繋いで歩こうよ。君の温もりを感じていたい。いつかその背中に羽根を生やして、一緒に飛んで行ってしまおう。
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