ずっとずっと、私は真っ暗な場所にいた。周りが見えないから、歩く事もできなくて、じっと、座りこんでいた。ホントは暗闇にも目が慣れてきてたのに、たまに光が差し込むのに、どこからか声が聞こえてくるのに、私は気付かないふりしてた。誰か助けに来てくれるまで、待ってようって。けど、いつか気が付いた。自分はどれほどの人間なのか。何でこんな事してんだ。何ですぐ甘えるんだ…。光が差し込んだ。自分の足で抜けだそう。私はやっと、そう思えた。
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