ホーム > 詩人の部屋 > 秀斗の部屋 > 心にいる

秀斗の部屋


[152762] 心にいる
詩人:秀斗 [投票][編集]

心の奥の魔物

醜く哀れな魔物

そいつの檻に

1日に何度も

何度も何度も

鍵をかける


今まで野放しにしてから

暴れまわって

かき回されて

修復不可能

ギリギリ

なんてところまで

行ってしまったから


彼女か彼か

わかんない

そいつを

追いやった



深い深い心の奥

いつも一緒にいたのに

僕が追いやった

いなくなれと

望んでいたのに

いなくなれば

どこか切なく

なぜか悲しい



どこいった

どこへ行った

心の奥の魔物

醜く哀れな魔物

自分のかけた

鍵のことなど

無かったかのように


檻の前は素通りで



どこいった

どこへ行った

心の奥の魔物

醜く哀れな魔物

いつかまた

鍵を外すその日まで


大人しくしていてよ


僕は君を忘れないから

だからまた

心の奥の魔物

醜く哀れな魔物

そいつの檻に

今日もまた

1日に何度も

何度も何度も

鍵をかける

僕がいる

2010/01/30 (Sat)

前頁] [秀斗の部屋] [次頁]

- 詩人の部屋 -