猫の影の部屋
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[283] 脱理性。
耳元で
荒くなる息 漏れる声
熱くなる本能と
溢れだす本性
この瞬間(トキ)だけは
ヒトは原罪から解放せらる
2006/11/09 (Thu)
[284] ひりき。
傷ついた君の傷跡
僕の右手で癒せたら
きっとそんな素晴らしいことはない
きっとそんな美しいことはない
でもきっと
僕の右手はきっと
何の役にも立たないね
何の役にも・・・
2006/11/10 (Fri)
[285] 好きということ。
弱いときも強がって
必死に弱くならないように耐えてる君の
華奢ないかり肩を
いつもそっと抱きしめたいと
そう思うしだいです。
2006/11/10 (Fri)
[286] 月明かりの下。
静かな月が空に浮かんで
僕んちの庭に
月明かり舞い降りる・・・
風流だねぇとか言いながら
チューハイ片手にスリッパはいて
青い光に身をさらしていたら
ちょっと気分がよくなってきたので
踊りましょう
たんたかたん たんたかたん
たんたーんたたーん
たんたかたん たんたかたん
たんたーんたたーん
ほら足元で
鈴の音聞こえる
2006/11/10 (Fri)
[287] エーデルワイス。
苦しい恋だとわかって僕は君に恋をした
苦しくて苦しくて毎晩毎晩狂ってしまいそうで
君を好きになればなるほどに
君は遠くへ行ってしまうような気がして
でも気持ちは抑え切れなくて
君に逢うたび唇かみ締める日々が続いていて
僕には遠くから君の横顔見つめることしかできなくて
遠い高い丘の花を摘みに行くような
無謀で身の程知らずで叶うことのない遥かな君
ああ誰か僕をあの丘の上まで運んでいってくれないか
ここに帰ってこれなくたっていい
君がそばにいてくれるのなら
2006/11/14 (Tue)
[288] 紛失。
君の声
聞いただけでもう
涙こぼれそうになる
切なくて切なくて切なくて切なくて切なくて
話しかけたくても
胸が詰まって声が出ない
2006/11/15 (Wed)
[289] DELETE。
君への気持ちが
愛から嫉妬に変わり
嫉妬が憎しみに変わり
憎しみが殺意に変わる前に
神様僕を消去して
2006/11/15 (Wed)
[290] Let's SADS.
飛び込め
カオスへ
2006/11/15 (Wed)
[291] 散髪。
切ってしまった髪のように
君への気持ちも
切って捨ててしまえたら
どんなにか どんなにか
楽になれるんだろう
2006/11/16 (Thu)
[292] 哀しい約束。
春が来る前に
凍え死ねたらいいのに
そしたら
君との約束破らずにすむ
2006/11/17 (Fri)
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