詩人:猫の影 | [投票][編集] |
踏みしめた大地は
偽もの アスファルト
吸った空気は
もちろん偽もの 排気ガス
握った愛は
それも偽もの ガラス細工
ポケットに入れた万札
それは本物 かろうじて
与えられた 大量生産の真実の
真偽はいかに 審議しろ
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月はそう
何万年もずっとずっと変化はない
けれどねぇ
あなたが
時に哀しく
時に美麗に
時に妖しく
時に狂わしく
蒼く
白く
赤く
ぼんやりと
きらきらと
煌々と
光輝き
ちがう顔を魅せるのは
僕ら人間が
あまりにも勝手だからか
それとも
美しいからか
ねぇ僕の愛しい人
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あなたに愛たくて
あなたに愛たくて
僕はこの世に生れ落ちた
あなたに乞いをして
あなたに乞いをして
僕はあなたに堕ちていく
這い上がれなくても
かまいやしない
あなたがこんなにも糸おしい
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変わったねと
君にいわれて
大人になったんだよと
言えない僕の
嘘つきの影
大人になったのではない
弱くなったのだ
弱い自分を
否定するのに疲れてしまったのだ
あまりにも弱い
僕を拒絶しきれなくなったのだ
そんな僕を君には全て見られてる
君の事
すきとかそんなじゃもうないってのに
死にたいくらい
こうなってしまった自分のことを
排斥したい
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「今ならいえるよ」だなんて
切なすぎるから
ほらねぇ 今すぐ
想いを放とう
今でないといけないんだ
今いわなきゃならないんだ
「今なら言えるよ」だなんて
そんなの切なすぎるから
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そっと そう
も一度優しくキスをして
あなたの唇忘れぬように
もう二度と
「戻らぬ恋」だから
そういっそ
忘れたほうが良いんでしょう?
だけど ねぇ
あなたの存在はもう
アタシの胸で日常になりすぎて
そんなこと そんなことは
到底できそうにないよ
だからねぇ
いっそ ねぇ
も一度優しくキスをして
あなたの唇さえも
Ah 忘れられないように
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吹き出る鮮血
走る激痛
高鳴る鼓動
あぁ そういえば
僕の体には
こんなにも過激な色の
液体が流れていたんだな
ぼくはそう
この血の色のように
生きていたい
熱く
速く
美しく