詩人:猫の影 | [投票][編集] |
張りぼての
とてつもなくでかい
理想の箱に
火をつけた
燃えて燃えて燃えて燃えて
それはそれはよく燃えて
ほら見て 見てよ
燃えずに残ったのは
ちっぽけ過ぎる
虚栄心
詩人:猫の影 | [投票][編集] |
神のお告げを聞いたそうな
神のお子様であるそうな
あー 彼は欲望がなくなったそうな
さぁ祈りましょう
さぁ祈りましょう
尊い彼らを敬いましょう
そしたらご加護が得られます
さすれば道は開けます
もちろん願いも叶います
詩人:猫の影 | [投票][編集] |
線上に
全ての人間が
立っているなどと
戯言を
その背には
全ての人間が
翼を持っているなどと
戯言を
血を流し
泥を食い
這いずり回って
生かなければ
線の上にも立てぬ
まして翼など
羽の上でねむり
親鳥のくれる餌を食い
美しい青空を眺めるだけでは
線の上には立てぬ
まして翼など
巣から飛び出れば
現実に喰らわれるだけ
血を流せ
泥を食え
這いずり回って
生きていけ
神は死んだのだ
翼が欲しいなら
天使から引きちぎれ
詩人:猫の影 | [投票][編集] |
絡まる舌は
Strawberry
君の唇
Loveberry
甘い果実に酔いしれて
その首筋に噛み付いた
漏れる吐息が狂おしい
Oh Crazy About You
Oh Absorbed In You
堕ちて堕ちて堕ちてゆく
Ah 白い白いシーツの波に
僕らのみこまれていく
絡まる舌は
Strawberry
君の唇
Loveberry☆
詩人:猫の影 | [投票][編集] |
素通りする「一般人」は
餓えて
枯れて
消えていくものを
無視して歩く
見て見ぬ振りをする「一般人」は
叫び
訴え
すがりつくものを
無視して歩く
Ah 普通が腐り始めました
Ah 常識が腐り始めました
Ah 日本が腐り始めました
詩人:猫の影 | [投票][編集] |
薄い!薄い!薄い!
どいつもこいつも
なんて薄い!
そんな薄めた謝罪など
何の意味ももう成さぬ!
いい加減に
あぁ!!
いい加減に
したらどうなのだ!?
詩人:猫の影 | [投票][編集] |
神を信じて
神に祈って
何が変わるというのか
何が、変わるというんだ
僕は信じない
僕は祈らない
自分でしか変えられない
自分にしか、変えられない
神は死んだ
僕が喰った
詩人:猫の影 | [投票][編集] |
あんなにも
ねぇあんなにも
永遠と信じて疑わなかった
君への気持ちさえ
嘘になってしまった今はもう
この世界の
純粋なはずの何もかもが
嘘にみえて
僕は視界を閉ざしたくなる
詩人:猫の影 | [投票][編集] |
誰が善人で
誰が悪人か
どれが善行で
いったいどれが悪行か
「価値観」は分かれ
モラルは腐る
何が本物で
何が偽物か
さて空の色はいったい何色か
Ah 何もかもが本物で
そう 何もかもが偽物で
空の色はすべての色なのかも Ah しれないんだろう
「個性」が重んじられ
現実は腐る
幻想にふける
真実が腐り果てたのか
人間が腐り果てたのか
では
この僕は本物か
はたまた偽物か
腐り始めた
腐り始めた
詩人:猫の影 | [投票][編集] |
雑音に
身を浸す自分が悲しい
静寂が欲しくて
ウォークマンをつけるという
矛盾に気づいても
追求する生気もない
指先で
時計の針を回してみても
何度も何度も
回してみても
世界基準の日付は変わらない
自由。
自由は束縛。
自由の箱に自由ははいっていない。
むしろそれは
死の箱にしか入ってはいないだろう
社会に生きる限り
他人からは逃れられず
したがって
他との共通の観念の中に生きることしかできぬ
共通の
共通の
あぁ!!