詩人:猫の影 | [投票][編集] |
変わったねと
君にいわれて
大人になったんだよと
言えない僕の
嘘つきの影
大人になったのではない
弱くなったのだ
弱い自分を
否定するのに疲れてしまったのだ
あまりにも弱い
僕を拒絶しきれなくなったのだ
そんな僕を君には全て見られてる
君の事
すきとかそんなじゃもうないってのに
死にたいくらい
こうなってしまった自分のことを
排斥したい
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あなたに愛たくて
あなたに愛たくて
僕はこの世に生れ落ちた
あなたに乞いをして
あなたに乞いをして
僕はあなたに堕ちていく
這い上がれなくても
かまいやしない
あなたがこんなにも糸おしい
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月はそう
何万年もずっとずっと変化はない
けれどねぇ
あなたが
時に哀しく
時に美麗に
時に妖しく
時に狂わしく
蒼く
白く
赤く
ぼんやりと
きらきらと
煌々と
光輝き
ちがう顔を魅せるのは
僕ら人間が
あまりにも勝手だからか
それとも
美しいからか
ねぇ僕の愛しい人
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踏みしめた大地は
偽もの アスファルト
吸った空気は
もちろん偽もの 排気ガス
握った愛は
それも偽もの ガラス細工
ポケットに入れた万札
それは本物 かろうじて
与えられた 大量生産の真実の
真偽はいかに 審議しろ
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風が冷たい夜だから
君の笑顔を思い出すんだ
風が冷たい夜だから
君のぬくもりだけが腕に浮かぶんだ
目の前には暗い夜の町
腕にはカバンに入りきらない後悔だ
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あなたを傷つけるのは
とてもとても簡単で
とてもとてもわかりやすかった
でも
でも
あなたを取り戻すことは
もう できなくて
もう二度とできなくて
この寒い夜に
欠けはじめた月がにじむ
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トゥルリラルララ
ルンルンルルン
ルンルルン
ルルルルルルル
ルルンル ルルンル
ルンルルン
タンスタン
タンスタン
タンタンスタン
タンスタン
タンスタン
タンスタン
タンタンスタン
タンスタン
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愛しい君は
分厚い雲の向こうで鈍く鮮やかに輝いているだけで
決して姿見せようとしないの
Ah ねぇ僕の愛しい君は
壁越しの声だけで
今夜僕のベッドに来てはくれないの
目くるめくあの日々は
今はもう戻るはずなどなくて
狂い乱れてひざまずいて祈るだけ
「一目あなたに逢えたなら」
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恋は盲目
世界が闇にのみこまれんだ
なにもかも
なにもかもが視界から外れ
君だけに光が当たる
僕にはもう
君だけしか見えない
僕にとって
そう君だけが
僕の恋した君だけが
世界でたった一つの「リアル」なんだ