苦しい恋だとわかって僕は君に恋をした苦しくて苦しくて毎晩毎晩狂ってしまいそうで君を好きになればなるほどに君は遠くへ行ってしまうような気がしてでも気持ちは抑え切れなくて君に逢うたび唇かみ締める日々が続いていて僕には遠くから君の横顔見つめることしかできなくて遠い高い丘の花を摘みに行くような無謀で身の程知らずで叶うことのない遥かな君ああ誰か僕をあの丘の上まで運んでいってくれないかここに帰ってこれなくたっていい君がそばにいてくれるのなら
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