詩人:猫の影 | [投票][編集] |
ふと顔あげて気付いたことは
降り始めた雨と
一人の僕
道行く人の会話は途切れ
耳鳴りに似たノイズが混ざる
一度忘れたものは
あぁなんだかうまく思い出せなくて
心の中をいくら探して
記憶の糸をいくらたどったって…
途方もない水の底
君の声は見当たらないよ
君の声が見当たらないんだ
ふと立ち上がって気付いたことは
沈んだ太陽
なくしたバイクキー
視界を揺らす雨粒が
君との思い出 君の声
君の温もり なにもかも
ぼんやりしたものにかえていく
幸福な思い出は
あぁいつもうまく思い出せなくて
心の中をいくら探して
記憶の糸をいくらたどったって…
薄暗い水の底
君の笑顔が聞こえないよ
君の笑顔は聞こえないんだ
一度忘れたものは
あぁなんだかうまく思い出せなくて
心の中をいくら探して
記憶の糸をいくらたどったって…
途方もない水の底
君の声は見当たらないよ
君の声が見当たらないんだ