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猫の影の部屋


[442] さがしもの。
詩人:猫の影 [投票][得票][編集]

そこにあったはずのあれは

どういうわけかそこにはない

おぼろげな過去をひきずりだして

眠りこんでた記憶をたたきおこしても

どうしてだろう、どこにも見当たらない


あったはずなのにそこにはなくて

いくらさがしても見つかんなくて

諦めたって独り言

だけどそれでも気になるさがしもの




そこにあったはずのあれは

いつのまにかにそこにはなくて

もういいやなんて思ってみるけど

結局またさがしはじめる僕がいる

だってそう、あれがなけりゃあはじまんないんだ




いつでもそこにあるなんてもう思わないから出てきてよ

これからはちゃんと場所を決めて大事にするから

これからはもっと大切にするから

だからお願い、僕の元へ

僕の所へ帰って来てよ


忘れた頃に、なんて困るんだ

忘れることが、きっと僕にはできないから



だからお願い、僕の元へ

僕の所へ帰って来てよ


僕の大事なさがしもの








2008/05/07 (Wed)

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