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猫の影の部屋


[474] 渇く。
詩人:猫の影 [投票][編集]

君がでかい荷物抱えて扉を開けた

それをただ見ていた

僕は見ていた

それだけだった



特に関心はない



流れ出した

それは何かを洗い流した

押し流した



幾ら溢れ出したところで

いつかは丸く納まって

大団円を描くんだろ

どのみち乾く痕さ

永くは続くはずもないんだ






積み上げた長方形は

他愛もない悪戯で崩れ去った

笑えてしまうほど呆気なく



guraguragatagataguraguragatagata…



幾ら滲み出したって

結果は当て布で覆い隠して

また転がりだすんだろ

どのみち乾く運命

特段たいした意味はない

だろう



guraguragatagataguraguragatagata…



幾ら零れ出したところで

結果は当て布で覆い隠して

いつかは丸く納まって

また転がりだして

大団円を描くんだ





どのみち乾く痕さ

永くは続かない

そうだろう

2009/09/20 (Sun)

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