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猫の影の部屋


[528] 夜に恋して。
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久しぶりに眠れた夜の
そのあとの朝は何だか気まずい

ただしとしとと
雨のように
涙が流れた

どうして人は
いつだって愚かで
いつだって醜くて
いつだって脆いのでしょう

そんなこと考えていたら
太陽が高くなっていた




夜を裏切ったような気がして
太陽と顔を合わせるのが気まずい

顔を洗って
鏡の自分に
笑いかけてみた

どうして人は
いつだって無邪気で
いつだって優しくて
いつだって強いのでしょうか

そんなこと考えていたら
また夜の帳が降りてきた



私はもう
夜に殺されても
それでもいい

2013/09/13 (Fri)

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