詩人:香奈 | [投票][編集] |
忘れればいい
『忘れたくない』
嫌いになればいい
『嫌いになんてなれない』
変な事ワザと
言ったりして
嫌われればいい
変な子だと
思われればいい
捨てられればいい
『嫌われたくない
捨てられたくない』
見放されて
けなされて
嫌われて
ワザと落とされて
暗いどん底に
墜ちればいい
「愛してるよ」
「好きだよ」
うるさい
あたしを暗闇から
救おうとなんてしないでいいのに
そんな偽りの言葉
あたしには
似合わないいらない
『暗闇の中でいつかはそうやって救われるのを待っているんでしょ?』
違う
『違わない』
もう一人の私が私に
問い掛けて来る
あたしは二人?
どっちが本物?
あたしは誰?
あたしは何?
『…………』
答えが無いんだ
あたしは一体
何なんだろう
あたしは一体
どうしたいんだろう
詩人:香奈 | [投票][編集] |
パシッ
そんな音が
聞こえた気がする
何処かの人が
言っていた
『溺れている人の周りの人達が揺らいでいたら、溺れてる人は掴むモノがなくなっちゃうだろう?だから俺達はちゃんと…』
って言っていた
また
パシッ…
って聞こえた
あぁこれは
幻聴じゃないのね
私
今溺れてるみたいね
恐る恐る手を伸ばした
『パシッ…!』
そうか
あの音は
伸ばした手を
撥ね除けられた音
見下されて
溺れてるあたしを
そのままでいれば?
という目線で
あたしは
何処かの人が
誰かを想って
いっていたような
ヒロインにはなれない
悲劇のヒロインぶった
ただの
溺れ死ねばいい子
詩人:香奈 | [投票][編集] |
空っぽなアタシを
どうか消して
ねぇ
幼い頃から憎かったでしょう?
殺したかったでしょう?
『ぶっ殺すぞ』
そう良く言ってた
ムカついていた昔が
懐かしい
今では
それが心地よい
両手で首を締め付ける
貴方に…
そう兄に
アタシは掠れた声で
こう言うの
もっとキツく
もっと締付けて
ねぇ早く
お兄ちゃん…
『コ ロ シ テ』
詩人:香奈 | [投票][編集] |
カラカラと回る
自転車のタイヤ
皆と一緒に
同じ通路を走って
笑い合って
じゃれ合って
後ろなんて
振り向かない
ただ前を見て
ただ前を目指して
消えない記憶を
僕らは作ろうと
誓い合ったんだ
カラカラと回る
自転車のタイヤ
皆と一緒に
走っていたはず
だったのに
ほらもう見えて来た
それぞれの別れ道
後ろなんて
振り向きたくない
ただ必死に
ペダルをこいで
消えて欲しくない
記憶を頭ん中で
そこらじゅうに
張り巡らせた
カラカラと音をたてて
もう回る事の無い
ボロボロの自転車
皆ももう
新しい自転車を買って
乗り心地を確かめて
別れ道へと
僕らはさしかかる
後ろは振り向かない
だなんて
約束していたのに
何度も後ろを
振り返る僕
待って欲しい
真新しい自転車に
いい乗り心地だと
皆自転車に
『よろしく』
って挨拶をして
僕に別れの挨拶を…
僕だけが
踏み止どまっていた
新しい自転車なんて
どこにも無いよ
僕の横には
皆と別れ道へ入る前の
もうボロボロの自転車
ただ一つ
カラカラと回る
自転車のタイヤ
もうブレーキも
きかない
ただ前を走り続ける
ボロボロの自転車
止まって欲しいのに
止まってくれない
僕はまた後ろを
振り返る
何度も
何度も
もう戻れない
あの道を
あの頃を
詩人:香奈 | [投票][編集] |
『何の為に
生まれたのか』
『死にたい』
という言葉が
沢山うかんで
あたしを支配する
『生きる価値がない』
そういうのは
よく言う言葉
それに対して
「生きる価値なんて
最初から誰も
持っていないんだよ」
とか
「これからじゃない」
とかそんな綺麗で
あたしには
勿体ない言葉
もろい物質で
できているあたしは
何かがあれば
すぐに崩れ
このまま崩れて
無くなればいいと思う
大切な友達たちに
睨まれ
大好きだった人に
突き落とされ
友達だと思っていた人に
伸ばす手をはたかれた
それはとても
今のあたしにも
まだ心に突き刺さり
グリグリと
まわされ時々
嗚咽する
あたしは
この先何が
待っているのか
なんて興味がない
ただここに
今ここに
存在している
ただの人間
あたしは
いつになったら
願いが叶って
死ねるんだろうか
誰もいない
あたしは
ただの淋しがり屋
どこにもいかないで
あたしの事を
置いていかないで
あたしの事を
ちゃんと見て下さい
そして抱き締めて
ちゃんと地面に
踏ん張って
立っている事を
教えて下さい
詩人:香奈 | [投票][編集] |
会いたい
その気持ちが
頭のどこかから
心のどこかから
出てきたのか
君の照れ臭く笑う
笑顔を見れた
そんな日
久し振りに行った
君の家
前に遊んだ
ゲームをしたり
一緒に寝転がって
色んな話をしたり
次の日
遊びの目的地は
八王子
急いで電車ホームを
走る
手を繋がれて
だけど電車は
行ってしまった
しょげる君に
次の電車でも
間に合うという事を
告げたら
君は照れ臭く笑った
そんな君を抱き締めた
そんな夢を
見た朝だった
会いたい
その気持ちが
頭のどこかから
心のどこかから
出てきたのか
君の照れ臭く笑う
笑顔を見れた
そんな朝
目覚めた僕は
目の前にいたはずの
君がいなくて
でも悲しくも無く
ただ涙零した
会いたい
その気持ちが産んだ
涙なのかなぁ
詩人:香奈 | [投票][編集] |
壊れてしまえ
自分よ
鎖に巻かれて
足掻いて
苦しんで
ナイフでも
カッターでも
ハサミでも
画鋲でも
鎖でもいい
手を切れよ
手首に傷を付けろ
首を絞めろよ
血を沢山流して
死への道を降りろ
壊れてしまえ
壊れてしまえ
死ねば楽になる
そうでしょう?
誰にも迷惑は
かからない
悲しむ人なんて
知らない
死ねば楽になる
そうでしょう?
僕の事で悩む
必要なんてない
最初から僕なんて
いらなかったんだ
僕の愛する人が
向こう側で
手を振っている
こっちへおいでと
手招くように
あぁ死ねるなら
もうなんでもいい
次の日
僕の目が
覚めなかったら
どうか
喜んでおくれ
詩人:香奈 | [投票][編集] |
こんにちは
お元気ですか?
もう貴方のとの連絡は
ほとんど無くなって
しまいましたね
どうやら貴方は
とても重い病気に
かかってしまって
いるんですよね
もうすぐ
梅雨の季節ですね
そして夏へと
時はどんどん
経って行く
出来る事なら
もう一度
貴方に会いたかった
どんな感じですか?
体調はどうですか?
元気に笑えていますか?
友達とは連絡とって
いますか?
これまで
二つ「親愛なる人へ」
という詩を書きました
貴方への届かない
メッセージです。
連絡の取れない今
ここで貴方への
メッセージを
書かせて下さい
貴方とは
別れたくなんて
絶対無かった
昔誓った
どんな事があっても
貴方と喧嘩しても
分かり合って
決して近くは無い
私と貴方との距離
等々近付く事は
できなかった
私は無力でした
貴方を覆う暗闇を
取り去って
あげたかった
それは私の力じゃ
無理なんだと
ようやく分かりました
貴方の側に
いるべき人は
私じゃ無いと
とても悔しかった
私じゃなくてもいい
誰かあの人の側にいて
あの人を救って
あげて下さい
あの人の笑顔を
取り戻して下さい
本当に
大好きな人でした
本当に
笑顔の素敵な人でした
本当に優しい人でした
憧れていたんです
貴方みたいな人に
なりたいと
こんな事をいったら
どう思うでしょうか
出来るなら
ずっと貴方と
付き合って
行きたかった
でもそれも
もう終りですね
「親愛なる人へ」
という詩は
この詩で終りです。
本当にさようなら。
大好きだった貴方
お元気ですか?
笑えていますか?
何年経っても
何十年経っても
お元気で
いてくださいね
今までありがとう
親愛なる貴方
詩人:香奈 | [投票][編集] |
何個
君達の詩を
書いたんだろう
嬉しい事の詩
悲しい時の詩
君達との
別れを惜しむ詩
あたしは
こんなにも
君達が大好きです
でも
この想いは
届かぬまま
今では
消したい詩
いっぱいある
愛しかった
君達へ
あたしは
この想いを
断ち切れずにいる
詩を消したい
けれど消せない
だって
大好きだから
詩人:香奈 | [投票][編集] |
あたし達の出会い
覚えてる?
最初は互いに
あんまり良い
印象じゃなかったよね
でもそれでも
仲良くなって
いっぱい遊んで
いっぱい喋って
楽しかった
今では
会う事が出来ないね
寂しいけど
悲しいけど
しょうがないんだ
あたしと貴女は
合わないんだね
それでも
壁があっても
乗り越えて
また笑い
あいたかった
バイバイ
もうそれしか言えない
バイバイ
バイバイ…