詩人:香奈 | [投票][得票][編集] |
堅いものに
体当たりして
砕けるような
そんな痛みが
欲しいと思った
手首を切るのは
怖いから
首でも
絞めてみようかと
思った
お風呂に浸かりながら
息を吸って顔を
お湯に埋めた
何秒息を止められるか
いっそこのまま
息絶えるまで
埋めてみようか
昔は良く死にたいと願った
だけど今は
願いでは無く
それが
当たり前に
なっている
生きたいとも思わないのに
何故生きなきゃ
いけないんだろうか
今ここで息をしてる自分が腹立たしい
悪いけれど
「貴女が死んで悲しむ人がいるよ」
だなんて言われたって
ちっとも躊躇しない
だからなんなの
あたしは
苦しいままじゃない
あたしはいつも願うの
遠いどこかへ
誰もいないどこかへ
自分で自分を暖めて
原形をとどめない
誰かと
愛し合って消えたい
眠る事が一番の幸せ
聞こえないふりをして
誰かの声を聞く
ねぇそのまま
キスするつもりで
息を止めて
生きたいとも思わないのに
生きていたくないから