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香奈の部屋


[447] 自分にお似合いの終幕
詩人:香奈 [投票][編集]

昔のあたしも
そうだった




少女漫画の主人公が
羨ましかった





一人で辛くて
苦しんでいる時

周りの皆が
頑張っている
苦しんでいる
主人公に気付いて




「よく頑張ったね」


って

「辛かっただろう」



って



素敵な恋をして
いろんな逆境を
皆に支えられて
乗り越えて



ハッピィエンド





歯がゆくて
気に入らなくて
胸がムカムカして

羨ましくて…
羨ましくて…




だから
自分で考えだす
漫画のストーリーは

バッドエンド




そんな上手く
いくわけないじゃん
辛く切ないまま
終わっていくんだよ


そういう
メッセージを込めて

自分に見立てて
書く事もある

それもやはり
ハッピィエンド
じゃなくて




あたしはこんな感じで
苦しい

だから
孤独に死んでいきます

そんな身勝手な
ストーリー





なんて



最低な人


わかってる

あたしは甘えている

辛い
だから逃げたい


その理由にはもう




わがままだとか
無い物ねだりだとか
自己中だとか
弱いとか


そんな事言われようが
思われようが
気にしない


辛いんだもの





弱音を吐いて
同情を誘う




ね?
なんて最低な人だと
思うでしょう





皆それでまた


消えて行く
消えて行く







身勝手な表現して


孤独に死んでいく



今のあたしに
一番お似合いの
バッドエンド

2007/03/25 (Sun)

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