あたしが初めてタバコに興味を持ったのはある真夏の夕方あたしはこの世をたとうとしてうろついていた時あたしはあんたに出会った職を無くし今あるだけの金で生きているあんたにあんたはタバコを吸っていたあたしはその場から立ち去ろうとした時あんたはあたしに意味もない口づけをしたその口づけはあんたのタバコの味
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