詩人:姫宮らら | [投票][編集] |
白いパンプス 片方だけ
私から逃げて
階段を転がり落ちていった
シンデレラみたい
なんて一人浮かれてみたけど
追いかけて来るはずの王子様は
もう何処にも居なかった
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それは静かな夜でした
ふわり ふわり
透明 硝子 その向こう
真っ白な雪が降りました
街灯の光 反射して
きらきら きらきら
輝いていました
寂しさ 紛らわすラジオの音
思わず止めました
時計の針の音だけ響く
雪と街灯 そして私
それだけの 静かな世界になりました
闇を照らす 柔らかな雪
雪を照らす 暖かな光
その中で ゆっくりと眠りに落ちる私
それは静かな夜でした
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あなたの後ろ姿が好きでした
だってあなた
私と話していてもあの子を見ているし
横顔は切なそうにあの子を見ているし
あなたのそんな顔 大嫌いだから
だから 私は
あなたの後ろ姿が好きでした
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たとえば
あの時 チョキを出してたらとか
あの時 猫を撫でていなかったらとか
あの時 裏道を通っていたらとか
あの時 違う選択をしていたとしたら
今の僕は違っていたのかな
僕たちは毎日
選択をして生きている
その選択が 今の僕を作ったんだ
そんなことを考えてみると
毎日がとても大切に思えるよね
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白いスニーカー
雨のにおい
水溜まりに映る私
君に声を掛けられて
咄嗟に前髪を直す
「風邪ひくよ」
頭上 傘を鳴らす雨粒
いいよ 要らないよ
そんな優しさ
傘を差し出す 君から逃げる
嬉しかったのに
恋は難しい
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私の好きなひと
本当はすごく弱いの
だけど
必死で強いふりをしてるよね
私の好きなひと
とても頭がいいのは
天才じゃない
秀才なんだよね
私の好きなひと
しっかり者だと言われるのは
陰で努力を惜しまないから
ね そうでしょ
私の好きなひと
弱くて
だけど頑張り屋さん
それが
私の好きなひと