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夢路の部屋


[9] teacher
詩人:夢路 [投票][編集]

毎日好きでもないデッサンを描いた
描いた
描いた


でも描いた意味が無くなった
結局努力賞しか貰えなかった

絶望した

才能なんか無かったんだ
間違いだったんだ
自意識過剰だったんだ

もう絵なんか描かない


絵を捨てた私に残ったのは努力賞だけだった



ある日先生に言われた

「自信を持て。お前は割と才能がある方なんだから。」

泣いてしまった

お世辞だったかもしれない
それでも
それでも

うれしかった

めったに人を誉めない先生が言った言葉は
心の中の傷に消毒液をかけてくれた


しみた

涙が止まらなくなった


絵を描くことを


あきらめたくない


あの時見捨てないでくれた
先生のためにも

自分のためにも

2007/02/10 (Sat)

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