詩人:ヒバリ | [投票][編集] |
ただ、愛していた
愛していたから、一緒にいたいだけだった
だけどそれすらもできなかった
君の、小さい頃からの夢のために
僕の、小さい頃からの夢のために
一緒にはいられなかった
離れ離れになって初めて叶えられる夢だった
そうして僕は夢をとった
君も納得して夢をとった
お互いに絶対夢を叶えようと
最初で最後の約束を交わした
数年後、僕は夢を叶えた
少しだけ有名になった
その僕の名は君まで届いているだろうか
その名を君まで届けることが、僕の最大の恩返し
僕の大切な想い出を一緒に作ってくれたから
もう直接は言えないけれど
僕の名に乗せて、ありがとうを伝えたいから
君のありがとうは届いているよ
詩人:ヒバリ | [投票][編集] |
白いチョークで
僕は青空に文字を書く
その文字は天の蒼さに溶け込み
はかなくして消えていく
――まるで
―――僕の生命のように
真っ白い雲が
勇気と名付けられた太陽を
覆っていく
でも
僕の明日は晴れている
雲なんて
―――見えない
天の蒼が
途切れないのを
僕を引き留めるのが
一つもないのを
示しているかのように
白いチョークで
僕は青空に文字を書く
―――生きたい