詩人:みゅぅ | [投票][得票][編集] |
外の世界
知ったようで知らない闇の世界
そんななかであたしたちは過ごさなければいけない
そんなあたしが『はもの』という物を持ち
手首に当てて傷つけようとする
テレビドラマで見たようなそんな場面
あたしは家族の留守を狙って
台所に立つ
血がにじみ出てあたしの腕を伝っていく
・・・なんてこんなことはありえない
ただたんに泣きたかっただけ
ただたんに誰かに気付いてほしかっただけ
しかしあたしにはそのシグナルをつける勇気さえも
なかったんだ
手首に当てられた包丁を見つめ
刀身に映った自分を見笑う
『できるわけないやん・・・』
何回もそう叫んで
あたしは包丁をしまった
できない・・・怖いから
痛いから
あたしは弱い人間だから・・・
誰かに殺されて死ねばいいんだ
なんて思ってみる
馬鹿なあたし
どれほど馬鹿で子供で無知なんだろう
『お前が死にたいと思って無駄に過ごした日々は
誰かが生きたいと願った日々なんだ』
この言葉を忘れるな
そして恐れるな
明日色んなことが起こるとしても
今日を生きたことは
明日を生きる
充分な自信になるはずだ
そう思って毎日生きていくんだ