ちぎった綿雪ゆっくりと下界を眺めながら気の向くままに下りて行く草木の命に微笑みながら山に降るやつ畑に降るやつ暖房の効いた屋根に降るやつどいつもこいつもすぐ消えてしまうくせにあの気ままで清らかな笑顔はどうだやつらは知っているんだたとえ泥に汚れ消えようともまた雪に戻れることを純粋な命に「ほろび」は無いと
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