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そほとの部屋


[17] 雪は
詩人:そほと [投票][編集]

ちぎった綿雪
ゆっくりと下界を眺めながら
気の向くままに下りて行く
草木の命に微笑みながら
山に降るやつ
畑に降るやつ
暖房の効いた屋根に降るやつ
どいつもこいつも
すぐ消えてしまうくせに
あの気ままで
清らかな笑顔はどうだ
やつらは知っているんだ
たとえ泥に汚れ消えようとも
また雪に戻れることを
純粋な命に
「ほろび」は無いと



2009/01/28 (Wed)

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