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そほとの部屋


[3] インシュランス
詩人:そほと [投票][編集]

目の前を這う
時を背負ったカタツムリ
物陰に身を潜めるように枯れ木が立つ
季節に耐える瀕死の枯れ葉と
北風にふるえる枝との
最もきわどい接点に存在する瞳の内へ
足元の小石が瞬間移動した
ガランとした空間の
何も無い所にぶつかり
干乾びた悲鳴
全てをゆさぶる

地割れが始まる
あちこちで始まる

追い詰められた子羊
イメージの内へ飛び込む
せっぱつまって創造した母なる海のイメージへ

すでに
蒼々とした生温かい羊水は無く
どす黒い干上がった海の底で
つぶれた



2009/01/26 (Mon)

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