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そほとの部屋


[66] 夜と朝との合戦で
詩人:そほと [投票][編集]

ボタ山越しの山並みは遠く
遠く
更に遠くが
夜と朝との合戦場である

常に血を流し
稜線を紅く染めるのは

その敗走ぶりは
悪魔であろう

しかしだ

私が驚くのは
その敗走ぶりではない
あの  夜に
紅い血が
流れていたことだ



2009/01/30 (Fri)

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