ボタ山越しの山並みは遠く遠く更に遠くが夜と朝との合戦場である 常に血を流し稜線を紅く染めるのは夜その敗走ぶりは悪魔であろう しかしだ 私が驚くのはその敗走ぶりではないあの 夜に紅い血が流れていたことだ
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