詩人:そら | [投票][編集] |
昨日の自分は情けなくて
大切な人との別れに涙していた
今日の自分はとても弱くて
深い孤独のなかで震えている
明日の自分はむなしく強がって
友達とばかな話をしているだろう
あさっての自分は…
まだわからないけど
きっと
きっと
強くなろうと歩きだしているはず
そう
思いたい
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永遠なんて存在しない
君が綺麗だと言ったあの花も
やがては枯れて土になる
永遠なんて存在しない
君が好きだったあの景色も
やがては姿を変えていくだろう
永遠なんて存在しない
君が語ったあの言葉も
ただ冷たい空気に溶けて消えていった
永遠なんて存在しない
ただ
君と過ごしたわずかな季節の中で
永遠を信じていたこと
永遠でいたいともがいたことは
きっと
ぼくの心に残るのだろう
そんなちっぽけな想いの方が
今のぼくには
永遠よりも重く感じる
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なぜ
ぼくは生きるのだろう
誰かのため
それとも
自分のため
生きる理由がわからぬぼくは
いつも何かに怯えていて
誰かのたった一言だけで
心をかたく閉ざしてしまう
なぜ
花は咲くのだろう
誰かのため
それとも
自分のため
花は
ただ咲くためだけに咲く
人に見向きもされなくても
勝手な価値をつけられても
変わらず
花は咲くだろう
ぼくも
この風に揺れる花のように
強く
たくましく
生きたい
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ぼくときみは違うところばかり
趣味も
好きな食べ物も
感動する映画も
同じところを見つけるのはとても大変
だって
ぼくときみとは他人同士なんだから
違っていて当たり前
どんなにがんばっても
ひとつにはなれないよ
でも
きみはぼくと出会い恋に落ち
ぼくはきみと出会い幸せをもらった
だから
だれよりも素敵な他人同士になろう
きみとなら
きっとそうなれる気がするんだ
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こんなに小さかっただろうか
静かに眠るあなたに
ぼくはつぶやいた
わけも聞かず
こぶしをふりおろしたあなたを恨んだこともあった
いつも家族の先を歩く
あなたの背中をまぶしく見上げたこともあった
背伸びをしても届かない
あなたの背中を越えたくて
ぼくは
今まで歩いてきたんだ
少しはぼくの背中も大きくなったでしょう
そんなぼくの言葉に答えぬまま
あなたは去ってしまった
もう
あなたの背中を見ることはない
それでも
ぼくはあなたを越えようと歩き続けるだろう
これからも
ずっと
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思い出は
いつもにわか雨のように
ぼくの心に降ってくる
にわか雨の一粒一粒が
ぼくの心に溜まった
嫌なほこりを落としてくれる
「それは逃げてるだけだよ」
「時間が経ってきれいに見えるだけさ」
それでもいいんだ
弱虫で臆病者のぼくだから
逃げ込むためのきれいな場所が必要なんだ
ずっとその中にはいられないから
すぐに雨はあがってしまうから
だから
少しの間だけ
ぼくの居場所をつくってほしい
昔も今も
ぼくの心はそこにあるんだから
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最後に
笑顔を見せながら去っていった
遠く
見えなくなるまで
ぼくは手を振った
押しつぶされそうな
胸の重さに耐えながら
遠く
見えなくなるまで
ぼくは手を振った
もう
二度と会えないことがわかってるから
遠く
見えなくなるまで
ぼくは必死で手を振った
さよならじゃなくて
ありがとうの想いをこめて
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こんなに小さな手
思わずギュッと握りしめる
ほんのりとした暖かさが
ぼくの手に伝わる
こんな小さな手が
ぼくの手をギュッと握りかえす
まるで今ある幸せを逃がさないようにしているようだ
ぼくの手が君にとっての幸せになるなら
いつでも
いつまでも
君の小さな手と重ねているよ
君の小さな手がぼくより大きくなって
自分の
自分だけの
幸せを見つけられるまで
ずっとね
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「雨の日って好きだな」
昔付き合ってた女の子が言ってた台詞
でも
言ってた子の顔も名前も思い出せない
残ってるのはこんな他愛ない言葉だけ
我ながら
もう少し記憶に残す言葉を選べないものかと
ちょっと苦笑いする
忘れること
残すこと
そんなことさえ
ぼくは選べないらしい
意外に不器用なのか
それとも
知らずに記憶の中の荷物整理をしているのか
なんにせよ
せっかく残ったものなら
雨の日には
これからも思い出してやるか