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soulの部屋


[113] 風の所為
詩人:soul [投票][編集]

風が強く吹いた
そんな日は
何処かへ消えたくなるのです
可もなく
また不可もなく
流される雲に
憧れを抱いて
見上げているのです

風が強く吹いた
そんな夜は
何かを無くした気になるのです
否もなく
また応もなしに
何処までも続きそうな黒や
気紛れ発光体に
浚われそうになるのです

気づいた頃には
夜が明けて
忘れる頃に
西へ終わるのでしょう

風が強く吹いた
そんな日に
風見鶏は右往左往
可もなく
また不可もなく
いつまでも回り続けているのでしょう
分かち合えない感情と
終わらない空虚を抱いて

2004/07/02 (Fri)

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