月は雲に隠れて
風の音と時間だけが流れて
繋いだ思いはたやすく解れて
この足元さえ見失う
人の弱さを知り
自らの奢りを思い知る
見ていたのはいつも足元
つまりは俯き顔
繋がる道さえ踏み外しそうになり
道ばたの名無し草に救われて
人の小ささを知り
人の弱さを知り
自らの奢りと知り
自らの位置を知る
見つけたのは自分自身
いつかの景色
見渡してみると
進んだ距離を知り
風の色を見
鮮やかさを知り
感情を覚える
見つけたのは行き先
気づいたのは夜が明けた事
空の広さを知る
2004/01/10 (Sat)