ああ冬が溶ける
もう誰かを想うこと等無いのでしょう
寂れた叙情詩は風に吹かれて宙を舞った
その景色はとても透明
人行き交う商店街
すれ違った人の顔さえ分からない
淀んだ空気に
やたら散りばめられた疑問符
いつだって嘆いてばかりの感情
プラスティックの雑貨はいつの間にか無くした
感傷的になった訳じゃない
理由などはない
いつになっても不確かな感じ
ああ冬が溶ける
もう誰かを想うこと等無いのでしょう
いつの間にか
寂れた叙情詩は忘れました
流線型の風吹いて
全部流れた
その景色は
限りなく透明
心を突き抜けた
2004/03/02 (Tue)