詩人:高級スプーン似 | [投票][編集] |
自分より
好きな人がいない
映る心を省みて
醜い部分を
美化してばかり
丘で笑う人を見て
羨み恨んでばかりいる
ダノニ
自分より
好きになれる人がいない
言葉巧みな息づかいに
うつつを抜かせど
いつかは覚めて
冷め醒めて
埃が被ることもある
どんなに上手い
貴方がたの作品よりも
拙い私の羅列の方が
好きなんです
嫌いです
こんな自分が
嫌いです
ニモカカ
ワラズ
自分より
好きな人がいない
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狂い騒ぐこともなく
しずかに春は散っていく
奥ゆかしさを喪失って
てのひらに触れる曇り空
たなびく風のきまぐれに
惑わされては
通す袖
寄せては返し
戯れるきみを
邪険にあつかって
ふくれる頬を
つぶしもしない
こんな風にしか
時を奪えないなら
いっそ
ゆびもめも
根こそぎ
とりのぞいてしまえよ
降り注がれるあいに
傘をささずに
受け堪え
それすらできなくなった
今
細く干からびてゆく人に
肩も貸さず
いったいどこに向かうと
いうの
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見えないものが
見える人には
見えるものが
見えなくて
誰かは誰かに訊いたけど
誰かと誰かは違うから
結局
見えてこなかった
人間があらわれた!
あなたのコマンドは
下記の通り
信じる
疑う
嘘をつく
本音を言う
裏切る
運命を共にする
悩む
興味を失う
自殺する
エトセトラトセトエ
ねえねえ
知ってる?
相手にも
コマンドがあるんだって
知らない
知らない
知ってた
知らない
こんな私に
何を選んでくれるのか
仕掛けてきても
何をされたか
わからないなんて
ねえ?
見ようとすれば
遠ざかる
いつだって
あなたの近くに
あるものなのに
見えないよ
見たくないもの
見えるのに
見たいものが
見えなくなって
で?
何が言いたいんだか
結局
見えてこなかった
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この気持ちよりも
将来が
電気代が
人間関係が問題で
そう考えたら
少しは速く走れるか
そうでもないな
歳を食い散らかした分
落とした力
拾いに行く時間すら
削って
私って奴は
何もしないで飯を食う
やらなきゃいけないこと
山積みなのに後回し
心にハジキ
ぽっかり空いた時間に
暇をもてあます
邪悪な
ぐうたらさん
底の知れた闇に
お独り様ご案内
安らぎはまだか
平穏はどこへ行った?
聴けない音楽
点かないTV
プラグはしっかり
繋げてあるのに
この気持ちよりも
電気代を
払いにいかなくちゃ
お近くのコンビニまで
すみません
うちの店では
愛でのお支払いは
a little
受け付けておりませんです
愛をお金で
買えたとしても
愛だけじゃ
食べていけません
とほほ
貧しくなっていく
乏しくなっていく
失ってもまだ
得られるものは
マイナスばかり
この気持ちよりも
問題なのは
わたしの気持ちよりも
問題なのは
あなただ
なんて
言い始めたら
殺る気も何も
起きませんてば
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もしも君に
僕の心の声を
聞かれたなら
そして
表には出さない気持ちを
表には出せない気持ちを
心の声と言うのなら
それは
僕の一部であって
すべてではないって
言い訳してみよう
できるかな
たぶん
無理だろうな
その前に
灰になって
残りは殻になって
お皿の上で
お釈迦様になるような
なれたらいいけど
無理だろう
どちらかと言えば
地獄に落ちていく
罪人だ
それくらい
僕は
心の中で
声を大にして
君の嫌がることばかり
叫んでいる
もしも皆に
僕の心の声が
筒抜けだったなら
そして
皆の心の声も
筒抜けだったなら
今
付き合っている人たちと
別れることになるのかな
今
付き合ってない人たちを
好きになったりするのかな
たぶん
別れることになるだろう
無理だろうな
好きにはなれない気が
その前に
ハイになって
残りは空になって
地獄に向かって
真っ逆さまに
落ちていくような
なんだ
変わらないじゃん
つまんないの
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嫁より
オカンがよく似合う
うん
けど
娘であれ
息子であれ
親のお尻を見て
育つと言うから
いつまでも
臀部に力を込めなはれ!
ところで臀部←これ
きっと貴女には
読めないでしょう
や〜い! や〜い!
何が言いたいかと言うと
うんこちんちめでとう!
夫婦仲良く
いつまでも
お尻を大切に!
たぶん最初は
息子な気がするので
当たったら
息子の名前を
桃尻太郎にしてくさい
あと
次に現れる時は
もっとわかりやすい
名前にしてよね!
プンスカプン!
そんな感じで!
スカンジナビア半島より
愛を込めて
お臀くんでした!
結婚おめでとう☆ミ
※詩か詩じゃないかと言われたらお尻と答えるしかないです。ついつい視界に入ちゃった方は、ごめんなすって!
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影
触れ合うだけで
頬を赤らめ
少し離れて
微笑み殺し
袖のない服を着て
前世を気にせず
愛しく想いたいよ
あなたとふたり
同じ時間を過ごせる幸せ
噛み締め殺す
隣り合わせの不幸せ
純情って悪だ
恋をして
意識して
離れた距離から
構えては
撃ち
殺す
安心して?
亡骸になっても
一緒だよ?
?
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うまれてきたのは
いつだっけ
わすれるくらいに
まえだっけ
おくとかちょうとか
いわれても
ぴんとこないね
わかんないよ
ふかふかのへいわに
ねころんで
ぐずぐずぐずぐず
ないちゃって
かたくなに
じぶんをひていする
さとうのように
すいーとなむーん
も
わたしにあきれて
ゆくえしれず
きがつけば
あさに
そんなひがつづき
わたしはわたしを
きょうもきらう
あふれだすかじゅう
やさしさつまってる
しあわせなはずなのに
なぜなくの
いやなことがあっても
いいことつづきでも
わたしはかわらずに
めをはらす
どこかにいきたいの
ここではないどこかに
なやんだふりして
のぞんでばかりで
うごかないんだ
まったくもう
うごけないんだよ
いわせないで
きづけばたいようも
ここではないどこかへ
わたしはひとり
だれといてもひとり
そらのない
かこわれたばしょで
きょうもないている
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中身を見る前に
紐を解いてる最中に
力尽きた
たった三秒
頭ん中
君に支配され
終わっちゃった
仕事が早いね
考えてる暇などないね
あと三秒
タイトルを読んで
本文に近付けば
後頭部に衝撃が
大事なところで
僕じゃないまま
監督の声が耳に入る
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誰にも言えない秘密に
夢の中で襲われて
目が覚める
内容はよく覚えていない
けれど
何も知らない君が
何も知らずに
話し掛けてきて
見せる笑顔が
何も言わずに
積み上げてきた幸せを
これからも
何も言わないで
積み重ねていくには
罪を重ねていくしかなくて
仕方のないことで
悪いのは誰か
わかっているけれど
何も言わない
苦しいか?
自業自得だよ