詩人:高級スプーン似 | [投票][編集] |
真夜中
愛するキミに
愛されたくて
キミを傷つけた
キミは笑って
ココロで泣いた
ボクも隠れて
ヒトリで泣いた
ワガママなボクは
キミが大好きで
優しいキミは
ボクを好きなの?
不安で夜も眠れない
朝方に寝て
夕方起きた
スヤスヤ眠る
キミの寝顔は
とてもステキで
ナミダが止まらないよ
大好きだ
愛してる
キミが好きだよ
ココロから愛してる
夕暮れ時
ヒトリのボクは
空に向かって
キミの名前を叫ぶ
ココロの中でキミの名を
いつまでも
いつまでも
キミを愛してる
たとえ
キミがボクの前から
突然
姿を消してしまっても
キミを忘れないよ
ボクのココロの中で
キミは永遠に
生き続けるだろう
ゴメンね
だけど愛してる
キミが好きなんだ
キミを愛してる
ボクはキミが好きなんだ
もう
キミを傷付けない
キミを離さない
キミだけを見つめて
キミにキスをする
キミを愛してる
ボクはココロから
キミのことが点点点
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自分の意思とは
無関係に立たされた
スタートライン
呼吸を整える間もなく
用意
どんっ
戸惑いながらも走るけど
計画も
努力もしていないから
ペース配分を間違えて
気付けば最後尾
ゴールする頃には
夕日も暮れていて
選手も観客も
誰も居ないんじゃないか
それでも
走る意味はあるのか
レースの途中に
歩みを止めて
その場にうずくまる
後戻りできない
けれど
今から走っても
一位にはなれない
リタイアしよう
それがいい
と
本気で思っているのか
本気で思っているから
反省できずに
後悔ばかり
もっと前から
準備しておけば
こんなことには
ならなかったのに
今さら何を
生まれる前から
走り出せたら
と
ムチャクチャなことを
言っては
寝転んで
起き上がらない
朝になるまでは
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朝起き、
て
トイレに
行
って顔を洗
って着替えてご飯を
食べ
て支度をして
外に出て人
と会っ
て挨拶をし
て話をして笑って
ケンカして仲直りし
てお昼を食べて
トイレに行って人と
会って
挨拶
をして
話をして怒って泣
いて挨拶
をして人と別
れて
家に帰って夜
ごはんを
食べて
トイレ
に行ってお風呂に
入って
パジ
ャマに着替えて
テレビを見て布団に
入って夢を
見て
人生をたった三文
字で表現されたら
たまった
も
んじゃないけれど何
もしなかった今
日
は三文字にす
らならなくて凹んで
朝起き
てトイレに行って顔
を洗って着替えてご
飯を食
べて支度をして
玄関で止ま
る
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セミは七日で死ぬ
ハトは撃たれて死ぬ
ネコは家族を守って
イヌが遠くで吠えている
急に目が覚めて
思い込みだと気付かされる
羽ばたくコウモリは
月に焼かれて
闇の中へと真っ逆さま
明るい場所を探して
夜道を歩けば
靴の裏
へばりついているガ
全部まとめて
ひとつの意志なら
歯車ひとつ外れても
何ひとつ変わらない
終末に出勤する未来に
待ち受けているものは
昨日と同じ
退屈な日常か
膿を出すと
昇る太陽
おはようございます
新しい朝
人工物に見つけた脱け殻
素晴らしい世界が
終わりますように
願ったり敵わなかったり
擬かしい僕らの一日が
始まって
それでも黒いカラス
スズメが告げるのは
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あなたの頭のフタ開けて
豆腐に醤油でもかけて
ひとくち
ふたくち頂こう
毎晩のように見る悪夢
ひとくち
ふたくち頂こう
あなたの頭のフタ開けて
プリンにソースでもかけて
根こそぎ
ごっそり頂こう
忘たくても忘れられない
嫌なこと全部
ごっそり頂こう
銀製のスプーンで
アイスでも掬うように
あなたを
悩ませ苦しませる
あなたを泣かせる
アレやコレ
残さず全部
いただきます
おまえの頭を空洞に
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太ももから先が踊ってる
水平線まで続け 波紋
上下対称の滑らかな未来
流れる青は静かに燃えて
きみの描く放物線が
向こう側まで
届きますように
弾けるピアノ
心行くまで楽しもう
曇り硝子のステップで
夜を履き潰せ
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ゆりかごから墓場まで
お金をかけずに
苦しませるよ
生まれたての赤ちゃん
寝たきりのご老体
区別はしません
一緒くたにして
さようなら
行き先は告げずに
片道切符
有無を言わせず渡したら
あとは包んで
捨てるだけ
鼻をかむような作業
非常にラクだ
猶予は三日
それを過ぎたら
残念だけど
君たちに未来はないよ
次は人間に
生まれてくるといいね
この畜生共が
誰かが言った
お前は人間じゃない
残念ながら
あなたもアイツも
人間です
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半永久的に
十四才だった
あの子はもうすぐ
旅立ちます
セカイから他界へ
手を繋いで
飛び込みますか?
黙考する間もなく
セカイは発車します
目先のなんとやらに
おめめが眩んでしまって
手を伸ばすのを躊躇した
それはさておき
さておかないで
取り残された僕らと
姿の見えない君らとの差は
日に日に
開いていくような
この五十歩百歩は
suiside
セカイにとっては
偉大ななんとやら
私の頭は
今日も平和に
セカイの周りを
ぐるぐると
回っています
まわされています
ぐ〜るぐ〜る
ぐ〜る
ぐる
たかいたか〜い
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知らないうちに
赤く焼け
それが空なら
見ていたいのに
それが人なら
避けていく
知らないうちに
暗くなり
それが空なら
吸い込まれるのに
それが人なら
居た堪れない
知らないうちに
明るくなって
それが空なら
まぶしくて
それが人なら
振り回されクルクル
知らないうちに
青く褪めて
それが空なら
絵にもなるのに
それが君なら
筆舌にも
死体になったら
可愛いのに
生きているから
アヒルの唇
尖らせて
ぼくを見るから
目が痛い
舌。居合い効果
センター。ん?
今日、負傷
なんでもないよ
さあ、眠ろう
夢の中でなら
何をしても構わない
まぶたで覆えば
もう痛くない
そうだろう?