詩人:高級スプーン似 | [投票][編集] |
いくら垂れ流されたって
何食わぬ顔
その身ひとつで
受け止めてきた貴女が
胸に抱くのは我ら
人を平等に
愛する人は
人を愛したことのない
人だ
そのはにかみも
外連味も
欲の深さも
本心も
愛おしくって
たまらない
全部ウソ
栄える間
堪えきれずに出た汚物
垂れ流し続ける
否応なく
受け止め続ける偶像に
我が身を委ね
やがて
貴女が命を落とすまで
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午後一時
コンビニで買った
菓子パンを食べ
二日前に作った
麦茶を飲んだ
それから
夕方まで
漫画にパソコン
テレビに音楽
流れるように
無為に過ごす
腹が減った
寝間着の上から
コートを羽織り
近くのコンビニへ
そのあと
ひとり
子どもを殺した
午前一時
うたをうたう
眠れないので朝まで
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弾けるしゃぼん玉のように
紐解く恋心
「あの人に出会いたい」
一心で綴る思いと
手繰り寄せる深緋色の糸
結局
あなたを前にして
「一緒に……」
その先は
夢の中でも言えなくて
「素直になりたい」
バスルームで
雨浴びて
リスカする度
壊れるココロ
迎えに来ない王子様
君はシャイボーイ
私はクレイジー
お姫様にはなれないの
血の気が失せて
モノクロの景色
冷えた身体
母の声がして
遠退く意識
(暗転する世界)
拝啓
転んでしまったあなたへ
僕の声は届かない
それでも
信じること
祈ることしか出来なくて
こうして
時間を見つけては
あなたの元へと足を運ぶ
欠片の心
拾い集めたその先には
眠り姫
もっと早くに
気付いていたなら
紙芝居のエンディング
目が眩むほど極彩色の
幸せの国で
めでたしめでたし
いつまでも
二人
暮らせたのかな
たとえば
インディゴブルーの
空の下
いいや
どんなに辛く悲しい
背景があったとしても
大丈夫
あなたに負けない位
僕もネガティブだから
問1.
マイナスとマイナス
掛け合わせれば?
ほらね
雨は上がるから
どんなに濡れても
「君となら快晴」
花咲くように目を覚ます
忘れた記憶がよみがえる
私の気持ちを読み返す
涙が出るよ
その瞬間
「こんにちは、お姫様」
滲んだ視界に映ったのは
(急転する世界)
病室の窓
ここからでも見える
公園の日溜まりで
話をしよう
君の髪が乾いたら
二人で行こうよ
差し出された手
それは
どんなに高価な
プレゼントよりも
小>大きい
彼からの
オクリモノでした
※
累計ランクの
上位タイトルを
参考にしました。
勝手にすみません。
お手数ですが
何かあれば
感想掲示板まで。
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人の手によって
作られた蚊は
人の血を吸うことに
抵抗があった
やがて
彼女は死に至る
痩せ細った四肢は
人間の願望妄想を
カタチにしたものか
それが彼女の意思ならば
少しは救いがあったのか
やさしいあの子は星になり
感動するのは人の子か
本能さえも
書き換えられて
人の血を吸えずに死んだ
蚊のおはなし
泣いているのはだあれ?
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きみがことばと
しんしにむきあうのは
ほかに
なにもしていないとき
はたらかず
まなばず
こきゅうさえもわすれ
ことばとたわむれる
こなすだけのまいにち
あしたをおえればまた
いやになるから
いま
このときよとまれ
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同じ今を生きる
70億もの
人波をかき分けて
「僕」と対になる
「君」を見つけ出すまで
かかった時間は
46億年
「君」に出会うまでの
幾星霜
1年歴で表せば
「僕」が恋に落ちてから
想いを伝えるまでに
要した歳月は
まばたきひとつほど
けれども
2人は相思相愛
恋の炎は
星の瞬きよりも
明るく輝いて
陽の光よりも
熱く燃え上がる
最初で最後の
最愛の人へ
「」つけずに言うよ
アイラブユー!
ぼくは永遠に
きみを愛することを
誓います
あれから
何年経ったっけ
真夜中に更新した
黒い歴史の1ページ
熱に浮かされて
君宛てに綴ったポエム
関係が冷え切った
今となっては
渡したことを
心底後悔しています
思い返す度
フヒーッ、
ヒ、ヒ、ヒ、ヒ。
地球もろとも
爆・発・死・体
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地球と空を隔てる
仕切りがないから
囗に囲われた中身について
考えたこともなかった
やり様によっては
いつでも突破できる大気圏
住み慣れた天体を捨てて
外界へ飛び出したとして
箱舟の中を
包む静寂
乗組員たちは
借りてきた猫のよう
だから
おとなしく
左胸に籠って
本音を呟かないようにしている
内側から殴れば
衝撃が心を動かす
送り出された血液は
全身を巡り
元の場所に還ってくる
誰かの生活といっしょ
未だに
壁のない部屋の中を
ぐるぐるぐるぐる
歩き回っている
遮るものなどありはしないのに
外はまだ暗いから
怖いんだ
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深海よりも宇宙よりも
あなたのことがわからない
水面に
ぷかり
浮かぶ月
楽しげな二兎からは
想像できない
過酷で
くらい
ふかい
水底で
素知らぬ顔で泳ぐ
深海生物の動向よりも
気になるの
昼間は青く見える空
お喋り好きの星々が
誰も知らない
誰もいない
今も拡がる真空の果てよりも
あなたの瞳孔
閉じたり開いたり
もっともっと
興味を持ってよ
日常を引き剥がして
暴かれた肉の塊ふたつ
互いの秘密に欲情してさ
突き合わせた恥部
いままで生きてきて
こんなに興奮したことないって位に
喘いでさ
汁まで啜り
垣間見える狂気には
怯えるよりも
あなたのすべて
食べ尽くしたい気持ちが勝る
業かなあ
愛し愛され
果てて疲れ
先に眠る身勝手なひと
獣は鳴りを潜め
かといって
知性を感じさせない寝顔が
可愛くて
愛おしくって
こぼれる感情が
わたしのすべて
あなたの知らない
わたしのすべて
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あの娘の思い
救いたくて
エロイムエッサイム
灰かぶりの鳥になって
何度でもよみがえる
七転び
なら起きる度
危険な目に遭って
また転ぶのなら
もう眠りたいと
君は言うけど
炎を纏って現れる
僕を見て
人は皆
死と隣り合わせ
自ら進んで
逝く必要はないと
思うんだ
死合わせ
幸せ
不幸せ
幸せを
幸せだと
気付けた人は
幸せだ
隣り合わせの死はいつか
君を振り向かせるだろう
それまでは
どうか
生きていて
いつでも死ねる幸せを
持ち合わせていない鳥
再び生まれて
こんにちは
手と手を合わせて祈る
あの娘のいない今も
元気に燃えさかる悲しみと
未だに
向き合えずにいるけれど
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わたしのあなにいれたら
きもちよくなるもの
それはちんちん
あなのおおきさを
じゆうにかえられたらいいな
にんじん
だいこん
とうきょうたわーに
すかいつりー
あなにいれたら
ぜんぶちんちん
ふじさんを
あなにいれたら
にっぽんいちのきもちよさ
えべれすとだったらなんて
かんがえただけで
ぬれてきちゃう
あなのおおきさを
じゆうにかえられたらいいな
くちべに
めんぼう
まっちぼうに
つまようじ
ぼうにんげんと
やりたいなあ
もしも
わたしのあなが
きえてしまったら
あしたから
なにをかんがえて
いきていくんだろう
なにもかんがえずに
きもちよくなりたい
いきていくだけでも
なやみはつきないものだしね
だいすきなあなたの
あたまからあしまで
あなにいれたら
ぜんぶちんちん
きもちよすぎて
しんでもいいや