時折
わからなくなるの

いま声を大にして
喘いでいるのは
わたしなのか
それとも
あなたなのか

喉から飛び出した手を
引っ込めた反動で
子宮を掴んで
引っこ抜かれるような
痛みが
キリキリと
キリキリキリキリと
続くのです

波は引かない
全世界へと発信した
見返りを求めぬ愛は
押し返されて
波が引いたと仮定して
あらわになった愛は
波打ち際
ワカメに包まって
瀕死の状態

それを拾ってくれたのが
実は彼なの
なんてウマイ話は
転がってなくってさあ

あなたを好きになった
けど
それについて
深く考えて
眠らないで考えて
一日中
あなたで
頭をいっぱいにしても
答は曖昧で
名探偵にはなれっこない

わかったのは
あなたが好きだってこと
それだけ

今のところはね

だから
この声は
ふたりのもの
なの

それっぽいことばを
ならべただけの詞を
きいてるだけの数時間

価もなく負荷もなく
意味もなく軽く
流れていく曲に乗って
離れていく
当て所なく
しくしく

眠りにつくまでの
手短なさすらい

そろそろ黙ろうか
それとも戻ろうか

どっちだ

辞書で意味を調べても
きみが熱弁しても
いまいちピンとこない
言葉ってある

かと言って
それ自体を体験
垣間見ても
言葉のとおりに
受け止められない
ものもある

祈りってなんだろう
あなたには
信じる心がありますか

指を切った時に
流れる赤はどうやら
血じゃないらしい
僕には
心がありません

だからか
祈らないのです

神とか宇宙人とかね
昨日の夜に何食べたとか
一緒くたに扱っちゃう
僕には
わからないのです

目の中にチリアクタ
そして落ちるものは
涙でも鱗でもないからさ
僕には人の心が
わかりません

みんなで楽しく
騒いだあとには
決まってひとり
さみしいおもい

繋がりがあれば
繋がりがある程
途切れたあとに
ひかれるおもい

人はひとりでは
生きていけない
って言うなら
最初から
最後までさ
ずっとひとりきりで
死にたかった

冗談だけどね

ない人は欲しいと言い

ある人は要らないと言う

ない人はそれを隠し

ある人はそれを取る

ない人は嘆き

ある人も嘆く

ない人は主に男性で

ある人で嘆くのは

主に女性で

ない人には昔あった

ある人には昔なかった

いつの頃からか

それは抜け落ちて

いつの頃からか

それは生えはじめ

だんだんと

薄くなり

だんだんと

濃くなって

ない人は光り

ある人は陰る


毛ッ毛ッ毛

例外はある毛れど

今日こそ
友達できるかな

腹を割って
話せる友達が

それって切腹？

握手を求めた手が
血まみれでも
気にしないで
逃げないで　ああ

意識が　途切れ　て　く


今日こそ
友達できるかな

腹を割って
話せる友達が

自分のは痛いから
相手の腹を
切り裂きジャックる

握手を求めた手が
血まみれでも
気にしないで
逝かないで　ああ


一年生になっても
どれだけ生きても
　　　　死んでも
　　　　殺しても
友達　　ひとりも
　　できません

自殺しても
他殺しても
友達
　ひとりも
　　増えません

死体の山に眠る
ぼくの屍
踏み越えて
ぼくは行く逝く

今日こそ
友達できるかな

彼女は言う
もっと上を見て

彼は言い返す
もっと下を見ろ

上を見れば
キリがなく
下を見れば
ソコがない

ただひとつ
わかることは
二人の意見は交わらない
折れない限り交わらない

目を合わせて
話しましょう

Ｉ ｌｏｖｅ ｙｏｕ．

Ｉ ｎｅｅｄ ｙｏｕ．

Ｉ ｗａｎｔ ｙｏｕ．

Ｉ．．．　　ｅｔｃ．


他にもいっぱい！


二人の間に
何を入れても
しまらないのは


相手がいないから





ｐｓ．

そりゃ
机上の空論だって
私は言ったんだけどね

なんせ
相手がいないから

話にならないっていうか
話ができないっていうか


さ？



ムカつくわ

Ｉ ← コイツ

マジで

時間はあるのに
ないと言う

やることあるのに
ないと言

意味があるのに
ないと

無駄があるのに
ない

死ねばいいのに
な

だから言ったのに
　

もういいかい？
　


　

返事がないのに
　

待って待って
　


　

返事がない
　


また騙された

誰かが評価していたから
巻き戻しては聴いている
この曲に感化されゆく
ぼくの脳みそは
塩分ひかえめ
とっても薄味

きみの耳には物足りない

発砲音

刺激を足せば
届くかな
それか
甘く切ない悲しみでも
混ぜれば危険な香りとか
汚いきたないキタナイナ

くさいくさい
におうぞにおう

必要とされたがり
勘違いしまくって
生きてきた
生きてきた

どんどん低くなるレベル
語彙は
火曜日捨てました
シワのない綺麗な
うたをうたい

木曜日

きみの部屋には残らない